アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】ニアーライト NL-4「詩の容貌」行動後 翻訳

ヴィヴィアナ・ドロスト、それがお前の名前だ。
お前は一族の恥だ……もしほかの貴族に知れ渡れば、お前は他者がお前の父を攻撃するための道具として利用されてしまう。
お前は秘密裏に追放、あるいはいっそのこと処分されるべきだった。塔がお前の慟哭に耳を傾ける必要などない。
だが、お前はカジミエーシュへ連れてこられた、カジミエーシュのとある征戦騎士へ預けられ育てられた。
ましてや誰もお前の身分をひた隠すこともしなかった、その隠されるべきだった身分を。
まるで誰もがお前を悠々自適に生きてほしがっているように。
なんて慈悲深く哀れなのだろう……お前の貴族の父は、お前の名の知れぬ母は、どちらも未だにお前のことを愛してたとは。

(戦闘音)

マーガレット
マーガレット

……ふむ。

マーガレット
マーガレット

燭光と……陰影か。

燭騎士
燭騎士

驚きました……あなたはアーツ現象を抽象的ながら理解したのですね……

燭騎士
燭騎士

部屋の中に一本のロウソクが灯された時、一番人の目を惹きつけるのはそのロウソクの光です、しかしその人を包む込んでいるのは、周りにあるすべての器物から生じた影。

マーガレット
マーガレット

見事な技だ、ヴィヴィアナ……私の光でさえ……あなたを照らすことに至らないとは。

燭騎士
燭騎士

……申し訳ありません。

マーガレット
マーガレット

……どうした?

燭騎士
燭騎士

その、礼節に基づいて、私もあなたを名前で呼んだほうがいいんでしょうね、マーガレットさん。

(大歓声)

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

これは――これは本当に私たちが知り得るあの騎士競技なのでしょうか!?

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

二人の騎士は、勝つことに、戦うことに拘っていないようなご様子です、むしろこの場面は――まるで貴族同士の優雅な社交にも見えましょう!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

だ、だとしても――さきほどのアーツは、燭騎士が繰り出した刹那の剣術は、一瞬光を呑み込んでいなかったでしょうか?

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

耀騎士の無尽蔵な輝きは、まさかすでに疲弊を露にしたのでしょうか!?

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

ロウソクの光――そう、燭光、即ちあの燭光、あの小さな光の周囲は、皆様!あの光の周囲にある夜、光に照らされていない暗闇のほうがよっぽど私たちの目を惹きつけているではありませんか!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

あのちっぽけな光を操ってると言うよりは、むしろ、燭騎士は光の下にある影を操ってると言ったほうが正しいでしょう!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

いやはや!なんと申しましょうか!チャンピオンの対決自体が極めて少数だというのに、このような状況はその中でもさらにさらに珍しい場面でございます!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

優雅でありながら、次々と繰り出されるハイレベルなアーツ同士のぶつかり合い!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

これこそが耀騎士マーガレット・ニアール!これこそが燭騎士ヴィヴィアナ・ドロストであります!

ゾフィア
ゾフィア

マリア?どこにいるのマリア!

ゾフィア
ゾフィア

一体どこにいるのよ……酒場にもいないし、家にもいないだなんて……

ゾフィア
ゾフィア

……

ゾフィア
ゾフィア

……まさか……

マリア
マリア

うっ……うぅん?

マリア
マリア

私なんで……

プラチナ
プラチナ

……

マリア
マリア

……誰……?あなたはあの時の……

プラチナ
プラチナ

無冑盟。

マリア
マリア

……!

プラチナ
プラチナ

……そう警戒しないで。

プラチナ
プラチナ

大人しくしくれれば、こっちも手は出さないから。

プラチナ
プラチナ

なんせ、もしニアール家の一番大切な末っ子に傷でもつけたら……耀騎士とムリナールが本気で殺しにかかってくるかもしれないからね。

マリア
マリア

あなたたち……お姉ちゃんを負けさせたいの?

プラチナ
プラチナ

そんなところかな。

プラチナ
プラチナ

……錆銅が起こした事件のことは知ってる?今感染者たちの間でその話題が盛り上がってるんだよね。

プラチナ
プラチナ

そんな状況下で、もし耀騎士が優勝でもしたら……どうなるか想像できる?

プラチナ
プラチナ

君のお姉ちゃんが大人しく燭騎士に負けてくれれば、私たちもこんな面倒なことを対処しなくて済む、一番楽チンな選択だとは思わない?

マリア
マリア

……

マリア
マリア

お姉ちゃんは……負けないよ。

プラチナ
プラチナ

……

プラチナ
プラチナ

ねえ知ってる?マリア・ニアール。

マリア
マリア

カジミエーシュは……塔みたいなもんなんだ、下から上へ続いていく螺旋を描いた階段は、永遠に、そのてっぺんが見えないんだよ。

ゾフィア
ゾフィア

フォーゲル!コーヴァル!マーティン!

ゾフィア
ゾフィア

マリアが――

ムリナール
ムリナール

……マリアが、どうした?

昔からずっと考えていました。
私たちはなにに苦しんでいるのでしょう?
ウルサスの痩せこけた土地に暮らす農民たちより、ボリバルの戦火に晒されてる難民たちより、サルゴンの果てしない砂漠を行き交う行商人たちより。
私たちはよっぽど平穏な暮らしを過ぎしているじゃないですか?
違う。
ウルサスには贅沢を喫す王侯貴族がいて、ボリバルには私腹を肥やす武器商人がいる、サルゴンの黄金都市もきっと楽しい歌や踊りで満ちているのでしょう。
では、カジミエーシュの苦痛はどこにあるのでしょうか?“騎士”として、カジミエーシュの騎士は、この隠された悲劇とどう向き合っていけばいいのでしょうか?
違う。
結局のところ、私は本当にカジミエーシュの騎士でいていいのでしょうか?
それとも、本当はリターニアに居たまま、花とアコーディオンの音色に包まれながら、詩を描いていればよかったのでしょうか?

(回想)

代弁者マギー
代弁者マギー

なぜご自分で詩をお書きになってみないのですか?あなたはこれほど人気があるんですよ、出版社に連絡致しましょうか、あなたの名声と才をもってすれば……

燭騎士
燭騎士

私がですか……?私には……書けませんよ。

代弁者マギー
代弁者マギー

またご謙遜を……

燭騎士
燭騎士

いえ、なにもお世辞を言ってるわけではありません、マギーさん。

燭騎士
燭騎士

……私は……

私はもう感覚を失ってしまったんでしょうね。
リターニアを去れば、あの高い塔から降りられると思っていました。けど気付いたんです、塔はまだそこにある、ずっとそこにあったままなんです。
苦難の上に聳え立ったままなんです。

(回想終了)

(戦闘音)

燭騎士
燭騎士

……マーガレットさん。

燭騎士
燭騎士

雄大な塔に火を点けたら、その煙はどこまでなら見えるのでしょうか?

マーガレット
マーガレット

炎は人々の心にある矛盾を燃やしてはくれないさ。

燭騎士
燭騎士

……

マーガレット
マーガレット

いくら離れた場所にいてもその黒煙を目にすることはできるだろう。しかしそこもかつては一部の人々の住処であり、生き長らえてきた故郷なのだ。

燭騎士
燭騎士

……なら尚更理解できません。

燭騎士
燭騎士

あなたのような騎士が、もしなにかを変えたい一心を抱きながらカジミエーシュへ戻られたのではないと言うのであれば、一体なにが目的なのですか?

マーガレット
マーガレット

あなたが言った通りだ、ヴィヴィアナ。

マーガレット
マーガレット

時代は変化し続けている、だがかつて美徳や正義と称されたものまで、変るとは限らない。

マーガレット
マーガレット

私がここに戻って来たのは、カジミエーシュの騎士たちに、カジミエーシュにいる一人一人に伝えることだ――

マーガレット
マーガレット

――とっくに忘れ去った栄誉を、な。

燭騎士
燭騎士

伝える?今のカジミエーシュに……どう伝えるのですか?

マーガレット
マーガレット

……あなたは私からその答えを求めようとしているが、私にその答えを授ける資格はまだない、これはただ単純に会話で実現できることではないからな。

燭騎士
燭騎士

ふふ……あなたのアーツは心までも読めるのですか?

マーガレット
マーガレット

私はただあなたの正直さに気付かされただけだ。

マーガレット
マーガレット

……それに、この数年間の流浪の旅の中で、私がなにを見てきたか、あなたはそう尋ねていたな。

マーガレット
マーガレット

私はこの大地で最も深刻な惨劇を目にしてきた。

マーガレット
マーガレット

感染者が危機に瀕する際に足掻く場面を、巨大な都市が降り注ぐ天災で崩れ去る場面を見てきた。

燭騎士
燭騎士

……それがあなたが見てきた苦難なのですか?あなたが……憐れんでいるカジミエーシュというこの地の?

マーガレット
マーガレット

私には優秀な仲間たちがいるんだ。

マーガレット
マーガレット

いや、彼らはただ単に優秀という言葉では片付けられないな、彼らは……理想の輝きを煌めかせていた。

マーガレット
マーガレット

だがこんな私でも迷ったことはあるんだ、ヴィヴィアナ。

燭騎士
燭騎士

あの年齢で優勝し、追放されれば、誰だって迷いはしますよ。

マーガレット
マーガレット

だが今は違う、長い旅の果てに、私は仲間たちと信仰の在処を見つけたんだ。

マーガレット
マーガレット

私はもう独りではない。

マーガレットは槍を地面へ突き刺した。
光が音もなく解き放たれ、騎士の瞳にはまるで黄金が流れているようだった。
彼女はそのすべての道しるべとなり、根幹となる。
彼女は死に至るまで、はるか遠くの時に至るまでここに立ち尽くそう。
彼女が照らす道を誰一人通らなかったとしても――
――もう不安になることはない。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

ご報告。プラチナ様……騎士協会へ通知を入れました。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

ただ試合はまだ続行中とのことです。

プラチナ
プラチナ

……騎士協会がはやく動いてくれるのを祈るしかないね。じゃないと、彼女の妹が痛い目に遭ってもらわないといけなくなるから。

マリア
マリア

……言ったはずだよ、お姉ちゃんは負けない。

プラチナ
プラチナ

平気平気。妹の指がきれいにお家の玄関に並べられてるのを見たら……君のお姉ちゃんもさすがに試合を辞退するさ。

マリア
マリア

……

プラチナ
プラチナ

……反抗的な目、君って変なヤツだね。いや、君もその姉も、どっちも変なヤツだ。

プラチナ
プラチナ

名のある英雄一族だろうと、この大騎士領に連合会の手先がどれだけいると思う?

プラチナ
プラチナ

耀騎士とムリナール、あの“二人がかり”なら、少しは手強いってぐらいかな、けどだからなにができるって言うの?大騎士領で数百数千人も殺せる人殺しが、法の責任を背負わなくていいわけないもんね?

マリア
マリア

あなたって……確か口数が少ない人だったはずだけど、まさか緊張してるの?

プラチナ
プラチナ

……そうかもね。

プラチナ
プラチナ

なんせ以前の仕事は、弓を引いて、狙いを定めて、手を放すだけでよかった、そうすればターゲットが少しの間だけ苦しんだのち息を断ってくれたからね。

プラチナ
プラチナ

けど最近は、子供に手を出したり、耀騎士にちょっかいを出す命令ばっかり、はぁ……辞めたいなぁ……

プラチナ
プラチナ

最近の無冑盟、ちょっとやり方が汚すぎない?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

……ご報告!

プラチナ
プラチナ

耀騎士がサレンダーでもした?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

い、いえ……さきほどの定時連絡において、E7、E9の応答が確認できていなくて……

プラチナ
プラチナ

……なにをボサっとしてるの、戦闘準備。

プラチナ
プラチナ

全員部屋から脱出し、A1、A2の高台を確保、ターゲットを逃すな。

(爆発音)

プラチナ
プラチナ

三番と四番は私の援護に回れ、侵入者を対処する。

(爆発音)

プラチナ
プラチナ

(爆発?人質のことはお構いなしかよ――)

プラチナ
プラチナ

(――いや違う、マリアの救出が狙いじゃない?)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

煙の中に人影を確認!敵襲に備え――

(無冑盟構成員が矢で射られる)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

――ガハッ……

“ジャスティスナイト号”
“ジャスティスナイト号”

(大きなピーピーと鳴る音)

プラチナ
プラチナ

……なにこれ?配達車?

(イヴォナがプラチナに斬りかかる)

プラチナ
プラチナ

――!

イヴォナ
イヴォナ

やあやあ、無冑盟の手下ども。

プラチナ
プラチナ

チッ、感染者騎士か……

(プラチナがイヴォナとの距離を空ける)

イヴォナ
イヴォナ

へえ、ひとっ飛びでそんなに距離を開けれんのか、身軽なんだな――ん?

イヴォナ
イヴォナ

マリア・ニアール?なんでお前こんなところにいるんだ?

マリア
マリア

あ、あなたは……

イヴォナ
イヴォナ

まあそんなことより、まだ動けるか?

(イヴォナがマリアの拘束を叩き切る)

マリア
マリア

だ、大丈夫です!

イヴォナ
イヴォナ

どういう事情かは知らねぇが、耀騎士に恩を一つ売るのも悪かねぇな。

イヴォナ
イヴォナ

先に言っておくが、無冑盟を襲うことは“重罪”だ、ハハッ、まあ法律が関わってくることはねぇけど。

イヴォナ
イヴォナ

お前に関しちゃこのまま逃げてもいいし、あるいは――

マリア
マリア

――こいつらを止めないと、またお姉ちゃんの邪魔をしに行かれる。

プラチナ
プラチナ

……

イヴォナ
イヴォナ

へぇ、判断が早ぇな、ちょっと気に入ったぜ。

イヴォナ
イヴォナ

だがすまねぇが、無関係者を無冑盟との抗戦に巻き込むわけにはいかねぇんだ、じゃないと寝覚めが悪くなっちまう。それにソーナも結構お前のこと気にしてるらしいから、今回ばかりは、お前が加わる分はねぇ!

イヴォナ
イヴォナ

トーラン!

(無冑盟構成員は斬られる)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

な、なんだ!?

マリア
マリア

えっ、誰!?

(トーランが近寄ってくる

トーラン
トーラン

すまないが俺についてきてもらうぜ、ニアール家のお嬢さん、ついでに言うが、お前は叔父とまったく似てねぇな。

(無線音)

 

参戦騎士
カジミエーシュ騎士

監察会へ報告を入れろ……無冑盟と感染者騎士の衝突を確認、マリア・ニアールも連れていかれた。

参戦騎士
カジミエーシュ騎士

耀騎士の試合に邪魔が入らなければいい、オーバー。

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

試合が始まってどれだけ経ったでしょうか?おそらくこの場にいる観客の皆様は私同様、こんな騎士対決は見たことがないと思っておられるでしょう!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

アーツを専門的に扱う方でなくとも、このお二人の騎士のレベルがいかに高いかご理解できると思います!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

光同士の拮抗!それが今回の試合のメインテーマになること間違いなしでしょう!微弱なる燭光の万丈なる輝きへの挑戦!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

九時ちょうどになりましたが、それまでインターネットや各チャンネルを通じてこの試合をご覧になってる人数は、すでに二百万人を超えております!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

第二十二回にあった耀騎士の優勝以来、またもやメジャーリーグ史上最多同時閲覧人数を更新しました!無数の観客たちが今この時のマーガレットの雄姿を目に焼き付けております!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

あぁ、今でも残念に思って仕方がありません、もしSF小説のように、各国にいるファンの皆様にもこの試合を届けられたら、どれだけよかっただろうか、と!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

巨大な光が再び衝突を繰り広げました――眩しい!なんて眩しい光景だ!しかしそんな滾る波のような輝きを受けようとも――その通り!燭騎士はまったくの無傷ッ!

マーガレット
マーガレット

ふぅ……

マーガレット
マーガレット

……見事だ、ヴィヴィアナ。

マーガレット
マーガレット

光と影……それを織り交ぜて足すら踏み入れられない領域を編み出した。

燭騎士
燭騎士

こんな小さな燭光で……耀騎士をこれほど足止めできたことは、私とって光栄の至りです。

燭騎士
燭騎士

しかしまだ全力を出し尽くしていないようですね、家族が心配なんですか?

マーガレット
マーガレット

……

燭騎士
燭騎士

あなたは今とても矛盾したことをやっているのですよ、マーガレットさん。

燭騎士
燭騎士

あなたは仲間を持つことに誇りを感じていますが、実際には、あなたが自ら決められた道を歩めば……その素敵な仲間たちと離れ離れになります。

燭騎士
燭騎士

おそらくいずれ、あなたの妹も無冑盟の陰謀に巻き込まれてしまい、あなたの居場所も商業連合会がもたらす数々の阻害を受けるでしょう――

マーガレット
マーガレット

ヴィヴィアナ。

マーガレット
マーガレット

あの騎士が果てしない波へ突き進んでいった時、彼はこの大地に勝ちたいがために突っ込んでいったのだと、あなたはそう思ったのか?

燭騎士
燭騎士

うふふ、あなたもあの騎士のお話をご存じだったのですね。

マーガレット
マーガレット

私の妹もその話が好きだったのでな。

ロイ
ロイ

セントレアが感染者に襲われた、野鬣騎士だ。

モニーク
モニーク

野鬣騎士の一人も片付けられないのなら、さっさとこの仕事を辞めちまえばいい。

モニーク
モニーク

それで……私たちはどうする?連合会は感染者の処分を明確にした……私たちにもなるべく迅速にって指示が出されてる。

ロイ
ロイ

うーん……確かに厄介だな。感染者には引き続き騒ぎを引き起こしてもらわないと困るし……

モニーク
モニーク

お前が決めな、大俳優。

ロイ
ロイ

え?それって俺のこと褒めてるの?やっぱ髪を染めた後ずっと自分はどっかの俳優と似てるとは思ってたんだよな。

ロイ
ロイ

わかったわかった、そんな睨まないでくれ、方法は簡単だ、あいつらの中から適当に何人か殺せばいい、容赦なく、なるべく残酷にな。恐怖を拡散させるんだ。

ロイ
ロイ

そんで残った感染者たちはよりいっそカジミエーシュと連合会を憎むことになって、より過激になる。

モニーク
モニーク

だから?

ロイ
ロイ

ああ、だから面倒臭い仕事はプラチナに任せておけばいい。

ロイ
ロイ

俺たちは感染者を殺しに行く、騎士ではなく、人目につかないような感染者をだ、冷酷なまでに、狩りをするようにな。

マーガレット
マーガレット

……ふぅ……

マーガレット
マーガレット

なるほど、燭光が消えた時に初めて、あなたはアーツを放つのだな。

マーガレット
マーガレット

片時の暗闇でも私のアーツを呑み込んでいたのだ、なら燭光が煌めくその間は……競技会場全体の光すらも呑み込めるのではないのか?

燭騎士
燭騎士

ご明察……私のアーツの本質を対決中に見抜いたのはあなたが初めてです、それも流浪していた歳月の賜物なのでしょうか?

マーガレット
マーガレット

だが今になっても、私はあなたに触れることすらできていない、申し訳ない。

燭騎士
燭騎士

……かつての私はとても憎んでいました……アーツを。自身が持つアーツの素質が卓越したものであればあるほど、私の出自を鮮明に示してくるのです――

燭騎士
燭騎士

私の境遇を……気付かされるんです。

燭騎士
燭騎士

どうか教えてください、マーガレット・ニアール、耀騎士よ。どの信念を抱く騎士でもあなたのことが気になって仕方がないのです。

燭騎士
燭騎士

あなたの答えを教えてください、騎士に関する答えを。

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

――耀騎士と燭騎士が同時に動きを止めました。双方とも慎重に相手の出方を探り、会場内を悠然と闊歩している――

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

どうしたのでしょうか、まさか試合会場が本当に彼女たちの社交場となってしまったのでしょうかね?お二人の騎士は長い探り合いを経たあと、本当に一曲でも踊るつもりなのでしょうか?

燭騎士
燭騎士

ウフッ、聞こえました?一曲踊るかもって、言われてしまいましたよ。

マーガレット
マーガレット

では、お付き合いして頂きたい。

散逸する光はまるで温かな朝の日差しのように、ロウソクの光が灯す暗闇からその手を伸ばした。
そして、光は会場全体を覆い尽くした。
今宵のカヴァレルエルキはまるで白昼の如く眩しい。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

マリアはこの方向に逃げたのか?よし、急げ、追うんだ!

無冑盟構成員
無冑盟構成員

――ここにはいません!

無冑盟構成員
無冑盟構成員

そんなバカな、ここはお墨付きの場所だ!震鉄騎士の酒場だぞ!

無冑盟構成員
無冑盟構成員

隠し部屋か勝手口がないか探し――

(ハゲのマーティンが酒場に出てくる)

ハゲのマーティン
ハゲのマーティン

すまないが、今は営業時間外なんだ、お客さん。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

なんだと!?

(老騎士達が無冑盟構成員を襲う)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

うっ……

老工匠
老工匠

殺すんじゃないぞ、面倒事になる。

老騎士
老騎士

ハッ、昔戦争していた頃、わしが砲兵術師を何人捕虜として捕らえて武勲を得たか知っとるか?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

クソ、死にたいのか貴様ら!?俺たちは――

ハゲのマーティン
ハゲのマーティン

無冑盟なんだろ?その前はなにやってた?強盗?バウンティハンター?それとも退役した軍人か落ちぶれた騎士か?

ハゲのマーティン
ハゲのマーティン

言っておくが、俺たちはお前らなんか怖くはない。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

……一度でも無冑盟に手を出せば、無冑盟はその後永遠に貴様らを追い掛け回すぞ……

無冑盟構成員
無冑盟構成員

今日かもしれないし、明日かもしれない、それか貴様らがメシを食ってる時か、寝てる時、パンにジャムを塗ってる時まで……どこにも逃げ場はないぞ!

老騎士
老騎士

そりゃ忠告どうも、ペッ。

老騎士
老騎士

だが正直に言おう、無冑盟より百戦錬磨の先鋒のほうがよっぽどおっかないわい。

(老騎士が無冑盟構成員を殴り倒す)

老騎士
老騎士

ははっ!こりゃスッキリするわい!

老工匠
老工匠

……ほかの連中にもここを気付かれたようだ。マーティン、この店だが、もう開けなくなるかもな。

ハゲのマーティン
ハゲのマーティン

それは残念だ。もう二年先の家賃まで前払いしたのに。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

お前ら!一体なにをした!?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

俺たちに歯向かうって言うのなら――全員隊列を組め、構え――えっ?

無冑盟は手に持っていたクロスボウを構えた。
しかし弦が切れた。正確に言うと、歪んでいるのだ。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

な、なんだ?

老騎士
老騎士

一発食らえ!

(老騎士が無冑盟構成員を殴り倒す)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

むがっ!?

ハゲのマーティン
ハゲのマーティン

……アーツを使うのは久しぶりだな、手に馴染まん。

老騎士
老騎士

チッ、無冑盟はいつからこんなに人を取ったんじゃ!?連合会はこんなところに金を使うぐらい有り余ってるっというのか?

老工匠
老工匠

ハッ、だから全員こんな中途半端な連中なのか!

無冑盟構成員
無冑盟構成員

気を付けろ、あのハゲは震鉄のマーティン、残りの二人は征戦騎士だ!

無冑盟構成員
無冑盟構成員

二班に分かれ、一班はこいつらを生け捕りにしろ、ニアール対処への切り札になれる。もう一班は引き続きマリアの追跡に――

老工匠
老工匠

こいつはまずいぞフォーゲル!

老騎士
老騎士

じゃあ命乞いでもするのか?

無冑盟構成員
無冑盟構成員

構えろ、撃て――

(斬撃音)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

なんだよ?今度は誰だ!?

ゾフィア
ゾフィア

あなたたち……

ゾフィア
ゾフィア

……マリアになにをしたッ!

光、その言葉はすでに聞くだけで飽きを覚えるようになっていた。
太陽のような色彩が耀騎士の背後を彩る、そして彼女の向かい側には、また新たに灯されたロウソクの光があった。
その後、観衆たちが光の中で二人の騎士の姿を追いかけるのに疲弊していたその時。
輪郭がぼやけた球体――光、暈、すべての光が、その時消え果たのだった。

マーガレット
マーガレット

はぁ……はぁ……

マーガレット
マーガレット

ヴィヴィアナ、あなたは本当に……素晴らしい。

マーガレット
マーガレット

見てくれ、私の光は……すべてあなたによって呑み尽くされた……ふぅ。

燭騎士
燭騎士

……耀騎士に疲れを覚えさせて、とても光栄に思います。

燭騎士
燭騎士

だがしかし、あなたはただあの燦爛たるアーツばかりを頼りにしてるだけではございませんね。

燭騎士はゆったりと高く掲げていた燭剣を下ろした。
燭光は消えたが、乳白色の断面には依然と輝きが煌めいている。
半分となったロウソクはまるで羽のように堕ちていった。

燭騎士
燭騎士

私の剣はあなたによって断ち切られた、どうやら、私の負けのようですね。

燭騎士
燭騎士

……燭騎士ヴィヴィアナ・ドロスト、ここに負けを認めます。

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

燭騎士が――負けを認めましたァ!聞き間違いでしょうか――さきほど燭騎士が負けを認めたのです!組織委員会もその発言を確認致しました、では――

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

この長い対決をもって、勝者はこの方となります、若きレジェンド、耀騎士ィ!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

あの彗星の如く帰還してきた耀騎士は、やはり皆様の期待を裏切りませんでした、ハイレベルな対決を見せてくれたあと、正真正銘、初めて相手となる大騎士に打ち勝ったのです!

ビッグマウスモーブ 
ビッグマウスモーブ 

敗れても見事な対決を見せてくれた燭騎士も――お互いに握手を交わし健闘を讃えました!さしずめこの先数週間のトップニュースでは、すべてこのシーンが映されるでしょうね!

感染者騎士
観戦していた騎士

マジかよ!?燭騎士が負けを認めただって!?俺の数か月の給料がァー!!

参戦騎士
歓喜する騎士

だから俺の言うこと聞いとけばよかったんだ、まあ俺もあんま稼げなかったが……はぁ、今回の試合で目がクタクタだ。

マーガレット
マーガレット

……ほっ……

燭騎士
燭騎士

騎士とは、大地を照らす崇高なる存在。

燭騎士
燭騎士

フフッ……

マーガレット
マーガレット

ヴィヴィアナ。

マーガレット
マーガレット

私はあなたの出自に――あなたが抱く蟠りにとやかく言うつもりはない、だが、あなたは私が出会った中で……もっとも強い騎士の一人だ。

燭騎士
燭騎士

……これで十分です。

燭騎士
燭騎士

あの騎士の古典話に登場する騎士たちは……常に決闘を通じて互いに心を交わしていました。

燭騎士
燭騎士

しかし現実はそんなロマンチックではありませんね。今日、私はただあなたのことを知り得た程度にすぎません、マーガレットさん。

燭騎士
燭騎士

あなたがこの先どこまで歩むのか、私にも見せてくださいませ。

燭騎士
燭騎士

期待しております。

(戦闘音)

イヴォナ
イヴォナ

チッ――

(戦闘音)

イヴォナ
イヴォナ

(――防いでいるのに、それでも武器が持っていかれそうだ――こいつ――)

プラチナ
プラチナ

……次の一矢で、オマエの両足を射抜く、これ以上逃げ回らせないようにね。

プラチナ
プラチナ

その次の一矢で、オマエの甲冑を貫く。

プラチナ
プラチナ

そして最後の一矢で、オマエの胸を貫く、そうすれば一瞬苦しむだけで、あとは湿った街道に斃れるだけだ。

イヴォナ
イヴォナ

……ハッ、どうりでソーナがクラスの無冑盟と出くわした時、一目散に逃げろって言ってくるもんだぜ……

イヴォナ
イヴォナ

お前若いくせによくやるじゃねぇか、お前より上にいる連中も、どいつもこいつもバケモノなのか?

プラチナ
プラチナ

来世ではそいつらに出くわさないよう祈っておくんだな――ん?

(爆発音)

感染者騎士
感染者騎士

野鬣!助けに来たぞ、はやく下がれ!

“ジャスティスナイト号”
“ジャスティスナイト号”

(慌ただしくピーピーと鳴る音)

イヴォナ
イヴォナ

……わかったよジャスティスナイト号、お前までそう言うんなら、今日は確かに無冑盟と決着する日じゃねぇようだな。

イヴォナ
イヴォナ

また会おうぜ!プラチナ!

(爆発音)

プラチナ
プラチナ

うっ、ゴホゴホ……

プラチナ
プラチナ

……逃げられた。

プラチナ
プラチナ

なんでどいつもこいつも爆発物ばっかり使うんだよ……!ゴホゴホ、あーもう埃まみれ、髪も洗ったばっかりなのに……

プラチナ
プラチナ

……はぁ、このあとなんて弁明すればいいんだろ……

ロイ
ロイ

弁明はいらないぜ。

ロイ
ロイ

ちゃーんと見てたからな。

プラチナ
プラチナ

……

(ロイとモニークが近寄ってくる)

モニーク
モニーク

……さっきのヤツら、レッドパイン騎士団じゃないヤツも少なくなかったな。

モニーク
モニーク

感染者がかなりまとめ上げられてる……いつから大騎士領にはこんなに感染者が潜んでいるんだ?

ロイ
ロイ

責任を論じたいのであれば、質の悪かったエンジニアの請負業者が半分で、天災が半分ってとこかな……

ロイ
ロイ

だから、ゼロ号地には働いてもらわないと困るんだよ……あっ。

ロイ
ロイ

ペガサスちゃん、ちょっと頼みたいことがあるから、またよろしくね。

プラチナ
プラチナ

言ってくれれば従います……この前上司の前でやらかしたこと、こっちは異論を唱えるつもりはまったくありませんので。

ロイ
ロイ

この会社について調査してほしいんだ、耀騎士と関連を持ってるし、今はゼロ号地にいる。

ロイ
ロイ

感染者の件は全部俺たちが引き受けるよ……まあどうせ耀騎士と関連性がある会社なんだし、お前の仕事内容のうちには入るだろ。

プラチナ
プラチナ

……ロドス・アイランド。

プラチナ
プラチナ

調査だけですか?

ロイ
ロイ

向こう側から連合会に接触した会社なんだ、いや~、どうやらこの会社もなかなか貪欲だね。

ロイ
ロイ

もし利益をもたらしてくれる会社なら、もってこいだ、最終的に金で耀騎士の問題を解決してくれるのなら、願ってもないことだね。

ロイ
ロイ

だがこの一件は完全に理事会のご意思次第だ、あとで理事会の人間がそっちに来るから、俺たちの意見なら無視しといて構わないよ。

プラチナ
プラチナ

ではお二人はどうするんですか?

モニーク
モニーク

お前はいつからラズライトの内情に口を出せるようになったんだ?

プラチナ
プラチナ

いえ……申し訳ありません。

モニーク
モニーク

自分の仕事をきちんとこなせ。

慎重な観客
観客A

燭騎士さん!サインください!

興奮した観客
観客B

燭騎士!こっちに目線をくれ!ウォ――!

燭騎士
燭騎士

……

(代弁者マギーが近寄ってくる)

代弁者マギー
代弁者マギー

……ご機嫌のようですな。

燭騎士
燭騎士

……知っていますか、マギーさん。

燭騎士
燭騎士

耀騎士が追放されたあと、伝説はそのまま幕を閉じ、最年少の神話が再び現れることはなくなったと、みんなそう言うんです。

燭騎士
燭騎士

感染し、追放され、六年という月日が流れたあとの彼女を目にして、ようやく私も理解しました、あれは全部戯言だったのだと。

燭騎士
燭騎士

今の彼女は……

燭騎士
燭騎士

……まるで空高く昇った太陽のようでした。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

ふぅ……面会お疲れ様でした、ドクター様。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

きっと何人かの重役からお墨付きを頂いたはずでしょう、あの方たちはどなたも商業連合会にとって不可欠な人物たちなんです。

ドクター
ドクター

・ありがとうございます、あなたのおかげです。
・……
・色々学ばせて頂きました。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……しかし、口頭での利益関係だけをお求めになられてるわけではございませんね?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

本当に気になって仕方がないのですが……カジミエーシュ以外の国には、あなたのような商業も戦場も熟知している科学研究者がたくさん存在するのでしょうか?

ドクター
ドクター

・そうかもしれませんね……
・社会の発展には、必須です。
・きっと私だけ異質なのかと思います。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

あはは……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

ここから歩けば、すぐホテルに着くかと思います。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

あっ、実はここは私が初めて仕事を得た場所なんです、あの頃の私はまだ普通の取引作業員でした――

(ガラスの割れる音)

感染者騎士
感染者騎士

ガハッ――

(感染者騎士が倒れる)

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

――!お下がりください、ドクター様!

負傷した感染者騎士は、なぜだかボーっとあなたの顔を見つめていた。
そんなあなたはこの人から怒りも、恐怖も、哀愁も感じない。
しかしあなたには彼の複雑な情緒を探る時間などなかった、彼はまるで鞭打たれる駄獣のようであった。
力を込めて立ち上がり、そして走り去っていった。

感染者騎士
感染者騎士

……

(無冑盟構成員が近寄ってくる)

無冑盟構成員
無冑盟構成員

……代弁者様、そちらの方は?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

さっきのは……

無冑盟構成員
無冑盟構成員

……違法感染者です、もし必要でしたら、後ほどこちらから法律関連の書類をお渡しします。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

どうかご理解くださいませ、代弁者であろうと、もしお近くに部外者がございましたら、この件を吐露するわけにはいきません。

無冑盟構成員
無冑盟構成員

お二方もなるべくお早めに避難してください、この付近で衝突が発生したので。

(無冑盟構成員が立ち去る)

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……申し訳ありません、興が冷めてしまいましたでしょうか?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

お見苦しい場面を……まさか晩餐会のあとでこんなことに出くわしてしまうなんて……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……

ドクター
ドクター

あの感染者に手を貸すことはできますか?

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

それは……

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……私にそのような権限はございません……

ドクター
ドクター

・私たちの友好関係のためにもどうか。
・ロドスとの友好関係のためにもどうか。
・カジミエーシュの進歩のためにもどうか。

代弁者マルキェヴィッチ
代弁者マルキェヴィッチ

……

マルキェヴィッチは黙したまま感染者騎士が逃げて行った方角へ目をやった。
あそこは路地だ。音楽が聞こえ、深夜のレストランが燻ぶり出す煙が見える。
ポツポツと滴った血痕が遠くまで伸びていく。
まるで人の性を表した宝石のようだった。

この記事を書いた人
おーちゃん

フロストノヴァ推し

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ゲームのサイハテ
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