アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】ニアーライトNL-9「ため息」行動後

???
ニュースの声

血騎士が決勝に進出し、メジャーリーグ史上二番目の連覇を達成する大騎士となる可能性が出てきました。

???
ニュースの声

しかし、血騎士の感染者としての身分は未だ多くの非難を寄せています。連合会の代表者は「感染者という身分で血騎士の待遇を差別することはない」と表明しておりますが――

???
ニュースの声

一部の騎士貴族はこの発言に対して難色を示しており、停電の事件と大遮断の再発で世間にも大きな圧力が与えられております、この件に対して騎士協会の責任者をお招きして――

イヴォナ
イヴォナ

……ディカイオポリス!血騎士!

イヴォナ
イヴォナ

はは!やっぱ感染者騎士はああでなくっちゃな!

グレイナティ
グレイナティ

……もし耀騎士も風騎士に勝ったら……

ユスティナ
ユスティナ

……二人の感染者騎士。

ユスティナ
ユスティナ

今回のメジャーリーグは、二人の感染者が優勝を争うことになる……

イヴォナ
イヴォナ

はは!いいことじゃねぇか!

イヴォナ
イヴォナ

自分たちが誇りに思ってる都市は綻びだらけだって、あの連中に思い知らせてやるんだ、そんで血騎士と耀騎士がアイツらの正体を暴いてくれたら――

イヴォナ
イヴォナ

感染者の完全勝利だぜ!

グレイナティ
グレイナティ

……そう簡単にことが進むといいのですが。

グレイナティ
グレイナティ

それで、私たちはこれからどうするんですか?

(ソーナが近寄ってくる)

ソーナ
ソーナ

……あはは……もう大騎士領にはいられなくなっちゃったからね。

ソーナ
ソーナ

ただちゃんとした身分を手に入れたら、村とかほかの場所を探して、穏やかな暮らしを過ごすことならできるよ。

グレイナティ
グレイナティ

……それは私たちの初志とかけ離れています。

イヴォナ
イヴォナ

この甲冑を脱ぐにはまだ早いぜ、ソーナ!

イヴォナ
イヴォナ

アタシらは鉱石病に感染した人たちがまともな待遇を受けられるように動いてきたんだ!

イヴォナ
イヴォナ

商業連合会がゼロ号地でやってきたことを監察会にバラしたのも、より多くの感染者を救うためだったんだろ!?

イヴォナ
イヴォナ

まだここを離れる時じゃねぇ!

ユスティナ
ユスティナ

……

グレイナティ
グレイナティ

……私も同じです、ソーナ。

グレイナティ
グレイナティ

今ここを離れれば、何もかも中途半端に終わってしまいます。

ソーナ
ソーナ

……

イヴォナ
イヴォナ

ソーナ?

ソーナ
ソーナ

……どうしてほとんどの感染者は見捨てられるんだろう?

ソーナ
ソーナ

いや、聞き方が悪かったわね、言い換えるとしたら、そうね……なんで感染者って……いっつも疎かにされるんだろう?

グレイナティ
グレイナティ

一番感染リスクに晒されてる人というのは、危険な環境で働く労働者、天災を避けられなかった農民、都市の外にいる流浪者たちですからね。

ユスティナ
ユスティナ

……加工された宝石製品。

ユスティナ
ユスティナ

騎士貴族や上流階級の人からすれば、それが生涯で唯一見たことがある源石なんだろうね。

ユスティナ
ユスティナ

彼らが鉱石病と無縁なのも当然。

グレイナティ
グレイナティ

……急にそんなことを聞き出してどうしたんですか?

ソーナ
ソーナ

……なんでもない。

ソーナ
ソーナ

シェブチックはどうするんだろう、アタシたちと一緒に来るのかな?

(シェブチックが近寄ってくる)

シェブチック
シェブチック

……馬鹿なことを聞くな。

ソーナ
ソーナ

あ、いたんだ。

ユスティナ
ユスティナ

奥さんと子供は元気?

シェブチック
シェブチック

ああ、その礼を言いに来た、あいつらを助け出せるのなら、何だってよかったからな。

シェブチック
シェブチック

だが言っておくが、私は感染者ではない。それにまだ表では、私は合法的な騎士身分を持っている。

シェブチック
シェブチック

だからと言って大騎士領に留まるつもりはない、どこかの都市に移って、そこでこれまで溜めてきた資産を使って土地か家を買うつもりだ。

ソーナ
ソーナ

移動都市以外の場所での暮らしはどう?そっちのほうが人目も避けやすいと思うけど。

シェブチック
シェブチック

……それはもはや“生活”ではなく、“生存”だろ。

シェブチック
シェブチック

ここでお別れだ、メジャーリーグはまだ終わっていない、人の流れもまだまだ大きい今、大騎士領から抜け出すには絶好のチャンスなんだ。

ソーナ
ソーナ

……新しい都市かぁ。

シェブチック
シェブチック

……レッドパイン騎士団、最後に現実的な話をしよう。

シェブチック
シェブチック

監察会に無冑盟と感染者収容治療センターの情報を渡したからと言って、ヤツらがすぐさま連合会を台の上から引きずり下ろしてくれるわけではない――

シェブチック
シェブチック

――いや、もしかしたら、商業連合会はそれすらまったく脅威に感じていないのかもしれないな。

ソーナ
ソーナ

……

シェブチック
シェブチック

お前もわかってきただろ?

シェブチック
シェブチック

血も涙もないと言われる筋合いはないぞ、今の私とはまったく関係がないからな。

シェブチック
シェブチック

短い間だが共に戦ったことに免じて忠告だ……やるのは構わないが加減はしたほうがいい、都市を敵に回すな、焔尾。

(シェブチックが立ち去る)

イヴォナ
イヴォナ

……んだよ、嫌味を言いに来ただけかよ?

グレイナティ
グレイナティ

これだから騎士貴族は嫌いなんです。

ソーナ
ソーナ

……都市を敵に回すな、か。

ソーナ
ソーナ

騎士小説に出来てきそうなセリフね……

グラベル
グラベル

ドクター様。

グラベル
グラベル

護衛にとしてお傍に仕えてからしばらく経ちますが、私のことを……どうお思いですか?

グラベル
グラベル

正直、今あなたと同じ部屋にいるだけで、心臓はもうドキドキなんですよ?

ドクター
ドクター

・医者を呼ぼうか?
・……

・個人的な問題に関しては遠慮させてもらいます。

医者を呼ぼうか?……個人的な問題に関しては遠慮させてもらいます。
グラベル
グラベル

もう……いけずなお方。

グラベル
グラベル

わざととぼけたフリをしてます?

グラベル
グラベル

たまにある沈黙もとても魅了的ですね、でも仕事にのめり込みすぎると、お身体を壊してしまいますよ。

グラベル
グラベル

私への評価は重要なことですよ……なんせ監察会とロドスとの提携に関わってくる事項ですので。

 

(アーミヤが部屋に入ってくる)

アーミヤ
アーミヤ

ドクター!ニアールさんが無事決勝に進出しました!

アーミヤ
アーミヤ

「風騎士が試合前に棄権、耀騎士不戦勝」って、今日の新聞にそう書かれていますよ!

グラベル
グラベル

……風騎士は引退の一歩手前ですので、こんな時に耀騎士に負けるようなことはしなくなかったんでしょうね。

グラベル
グラベル

まったく耀騎士に妬いちゃいます、こんなにもドクター様に気をかけられているんですから。

アーミヤ
アーミヤ

ぐ、グラベルさん?

グラベル
グラベル

ご安心を、他意はありません。

グラベル
グラベル

……今のところは、ですけどね。

アーミヤ
アーミヤ

あ……あはは……

アーミヤ
アーミヤ

(ど、ドクター、グラベルさん最近機嫌でも悪いのでしょうか?なんだかますます……え?あれが彼女の本当の顔ですって?)

アーミヤ
アーミヤ

(そ、そうですか、ドクターがそう言うのでしたら……)

プラチナ
プラチナ

……えっ。

プラチナ
プラチナ

……いや……あの……

プラチナ
プラチナ

私に配属される人数は何人と?

ロイ
ロイ

小隊三つ分だ。

プラチナ
プラチナ

ロイ様と……モニーク様は?

ロイ
ロイ

俺たちは別の任務があるんだ。

プラチナ
プラチナ

……じゃあ……

ロイ
ロイ

クロガネたちなら諦めろ。

ロイ
ロイ

……あの方たちにもほかの仕事があるんだ。

プラチナ
プラチナ

……じゃあ無冑盟って……

ロイ
ロイ

死にたくなかったら、分かっちゃっても分からないフリをしたほうが吉だぞ?

プラチナ
プラチナ

……わかりました。

プラチナ
プラチナ

つまり、三小隊分の無冑盟を連れて、メジャーリーグ決勝戦の警備にあたるってことでいいんですよね?

ロイ
ロイ

そうだ。

 

プラチナ
プラチナ

……耀騎士と血騎士の決闘を?

ロイ
ロイ

そうだ。

プラチナ
プラチナ

……銀槍のペガサスとかち合うかもしれないのに?

ロイ
ロイ

そうだ。

プラチナ
プラチナ

……なるほど……私に死ねって言いたいんですね……

ロイ
ロイ

まあそう言うなよ、そっちが手を上げなければ穏便に済むんだしさ。

プラチナ
プラチナ

……私はあとどのくらい利用してもらえるんですか?

ロイ
ロイ

――自覚はあるんだな、嬉しいよ。

カジミエーシュは、塔だ。

プラチナ
プラチナ

メジャーリーグが終わったあと、私はどうなるんですか?

ロイ
ロイ

それはお前の成果次第かな……俺から言えることなら、そうだなぁ……

ロイ
ロイ

せめて一命ぐらいは残してやりたかったよ。

プラチナ
プラチナ

……!

誰も生きて帰れない塔なんだ。

ムリナール
ムリナール

……

マーガレット
マーガレット

……叔父さん。

ムリナール
ムリナール

……止めても聞かず、一人で好き勝手にここまでことを進めてきた。

ムリナール
ムリナール

お前の幼稚な行いで傷つく人がいることを考えたことはあるか?

ムリナール
ムリナール

マーティンたちが無冑盟に狙われることも考えたことはあるのか?

ムリナール
ムリナール

マリアとゾフィアももう大騎士領にはいられなくなるんだぞ?

ムリナール
ムリナール

お前は理想なんぞを掲げてはいるが、よく覚えておけマーガレット、お前の最大の過ちは、他者に代わってその者たちの暮らしを勝手に決めつけたことだ。

ムリナール
ムリナール

誰にもそんな権利はない。

ムリナール
ムリナール

お前には心底失望したよ。

マーガレット
マーガレット

……

マリア
マリア

お姉ちゃん……

マーガレット
マーガレット

マリア、本当のことを教えてほしい。

マーガレット
マーガレット

私が、君に夢を諦めさせたのか?

マーガレット
マーガレット

君は参加資格を一族の名義で私に譲った……けど君は……

マリア
マリア

お姉ちゃん!そんなことないよ!

マリア
マリア

私はただ……自分に騎士は似合わないなって思っただけだから。

マリア
マリア

だから……

マーガレット
マーガレット

……全部話してくれ、マリア。

マーガレット
マーガレット

君の本音を……もう随分と聞いていないんだ。

マリア
マリア

……お姉ちゃんがやってること……よくわからないの。

 

マリア
マリア

わからないんだ、今のカジミエーシュで騎士になっても、どんな意味があるの?

 

マリア
マリア

私たちが勝った時、なんで観客たちは歓声を上げるの?私たちはなにを勝ち取ったの?

マリア
マリア

お姉ちゃんはあの人たちが定めたルールの中で、お姉ちゃんに勝ってほしくないヤツらに勝とうとしてるけど……

マリア
マリア

もしお姉ちゃんの勝利もあの人たちが最初から仕掛けていたものならどうするの?

マリア
マリア

もしくは最初からルールがどうなってもまったく気にしていないような人たちだったら、どうするの?

マーガレット
マーガレット

……君の言う通りだ。

マーガレット
マーガレット

あの人たちが最初から騎士を眼中に置いていないことは、私も理解している。

マリア
マリア

……えっ……

マーガレット
マーガレット

チャンピオンになっても意味はないさ。

マーガレット
マーガレット

意味は……私たちを人々に注目させることにあるんだ。

マーガレット
マーガレット

マリア、もしこの都市に、この国に問題が起こったら、その原因はどこにあると思う?

マーガレット
マーガレット

監察会の腐敗か、それとも連合会の際限ない拡張と搾取だろうか?

マーガレット
マーガレット

もしかしたらそのどちらか一方かもしれないし、どちらでもあるのかもしれない。

マーガレット
マーガレット

私たちがカジミエーシュはもう一度栄光を取り戻す必要があると宣言した以上は、その人たちに教えてやるべきなんだ、栄光と正義とはなんなのかを。

マリア
マリア

……

マーガレット
マーガレット

その栄光を取り戻すべきなのは、騎士だけではない。

マーガレット
マーガレット

勝利とは敵を打ち倒すためにあるものではないのだよマリア、「騎士とはこの大地を照らす崇高なる存在」であるのは間違いない。

マーガレット
マーガレット

だが道を照らしたあと、棘を退けたあと、溝を埋めたあと……

マーガレット
マーガレット

躾けられることをよしとしない人たち一人一人に、苦難を乗り越える方法を教えてやる必要がある、それが一番重要なんだ。

腐敗騎士
腐敗騎士

――!

トーラン
トーラン

……ようやく目が覚めたか、ずっと起きないものだから、てっきりもう死んでんのかと思ってたよ。

腐敗騎士
腐敗騎士

お前は――

腐敗騎士
腐敗騎士

お前は……サルカズなのか……?

トーラン
トーラン

おや、言葉は通じるんだな、ならあんたの容態はまだだいぶマシというわけか、あんたの片割れと比べて。

腐敗騎士
腐敗騎士

……!

凋零騎士
凋零騎士

……

トーラン
トーラン

安心しな、死んじゃいないさ。

トーラン
トーラン

甲冑修復用の特殊液を直接服用すれば、あんな作用が生じるのか……

トーラン
トーラン

活性化なのか?カジミエーシュの騎士甲冑ってのはなにで出来てんだ?人も甲冑も活性化するなんて聞いたこともないぞ?オリジムシに服用させたらどうなるんだ?

腐敗騎士
腐敗騎士

……お前……角を削ったサルカズ……

腐敗騎士
腐敗騎士

お前は……無冑盟なのか?

トーラン
トーラン

おや、嬉しいことを言ってくれるね、俺より三千倍もの年収を頂いてる無冑盟と同じ扱いにしてくれるとは。

トーラン
トーラン

俺はバウンティハンターだ、ちょっと野暮用で大騎士領にな、まあ……サルカズに関することもちょろっと調べてるんだ。

トーラン
トーラン

もちろん、組織としての仕事ではない、俺の個人的な野暮用だ。

トーラン
トーラン

――とりあえず聞くが、その角を折ったサルカズってのは、俺以外にも見たことがあるのか?

腐敗騎士
腐敗騎士

……

トーラン
トーラン

あんたらの角を折ったヤツは誰だ?

トーラン
トーラン

一体誰が――サルカズを――実験動物と殺人マシン扱いしてるんだ?

腐敗騎士
腐敗騎士

……

トーラン
トーラン

そうかい。よく調教されてるな。

トーラン
トーラン

それよりも俺と一緒に来るかい?

腐敗騎士
腐敗騎士

……なに?

トーラン
トーラン

そのデカい図体をしてるんだから、さぞ体力もあるはずだろ?俺たちは荒野とかで拠点を築いてんだが、どうしても労働力を欠けていてな――

腐敗騎士
腐敗騎士

なにを――

トーラン
トーラン

――俺と一緒に来い、サルカズ。

トーラン
トーラン

生きたきゃ俺と一緒に来るんだ。

逐魘騎士
逐魘騎士

――!

老騎士
老騎士

……はぁ。

逐魘騎士
逐魘騎士

バトバヤル……?

老騎士
老騎士

このクソガキ、病院に送ってみたら、まったく金を持ってないじゃないか。

老騎士
老騎士

しかし、丈夫な身体をしていて幸いじゃったな、もしほかのヤツが血騎士とやりあってたら、死ななくても半殺しだったろうよ。

逐魘騎士
逐魘騎士

……

老騎士
老騎士

独立騎士だとしても、トップ4まで登り詰めたんじゃ、少しは賞金を得ているはずじゃろ?金はどこにやったんじゃ?

逐魘騎士
逐魘騎士

……

老騎士
老騎士

あまり動くな、傷が開いてしまう。

老騎士
老騎士

……どこに行こうとする?

逐魘騎士
逐魘騎士

……

老騎士
老騎士

おい、待たんか、どこに行くんじゃ?

逐魘騎士
逐魘騎士

……放せ。

逐魘騎士
逐魘騎士

黄金のペガサス、血の色をしたミノス人……収穫はあった。

老騎士
老騎士

……悔しくはないのか?

逐魘騎士
逐魘騎士

……ない、過ちを犯しただけだ。

逐魘騎士
逐魘騎士

であれば、私はもう過ちなど恐れない。

逐魘騎士
逐魘騎士

退くことも。

逐魘騎士
逐魘騎士

弱さへの……賛美も。

逐魘騎士
逐魘騎士

……それでも私にはまだ欠けてる箇所がある……天途を続けなければ。

老騎士
老騎士

天途天途って……お前は一体どこに向かおうとしておるんじゃ?

老騎士
老騎士

古代の天途であっても、何年も続けることはなかったはずじゃろ?

逐魘騎士
逐魘騎士

北へ向かう。

逐魘騎士
逐魘騎士

はるか彼方にある北……先祖たちは消えていった北の大地に向かう。

老騎士
老騎士

……そこに辿りついたとして、その後はどうするんじゃ?

老騎士
老騎士

戻ってくるつもりはあるのか?

逐魘騎士
逐魘騎士

……

老騎士
老騎士

お前……てっきりお前は自分が欠けていたものを探しているんだと思っておったわい。

老騎士
老騎士

ようするに……死に場所を探してたおったんじゃな?

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