アークナイツストーリー翻訳

【明日方舟】10章 破砕日輪 10-5「都市の息遣い」行動後 翻訳

10:20a.m. 天気/曇り
ロンデニウムから527km離れた距離にある、廃棄採掘所の作業プラットフォーム

ケルシー
ケルシー

停泊完了だ。

ワルファリン
ワルファリン

現時点で異常はなし……ふぅ、これでそなたもようやく休めるのではないか?

ワルファリン
ワルファリン

それとも、今すぐに……

ケルシー
ケルシー

……静かに。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

……ケルシー士爵、久しいな。

ワルファリン
ワルファリン

こここ、この腐った臭いは……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

ブラッドブルード。まさかお主が医者の恰好をするとは……奇妙なこともあるものだ。

ワルファリン
ワルファリン

ッ……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

その牙は収められよ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

たとえ古きアルゴス(紅眼魔)とてわしの血肉に触れはしないさ、彼奴らはみな臆病者でな、この滾る怨嗟と怒りが自分たちの牙を腐らせてしまうと思っているのだよ。

ワルファリン
ワルファリン

ケルシー、妾が本能を押さえつけられなくなるようなサルカズは……何人いる?

ケルシー
ケルシー

少なくとも目の前にいるこの者は入るだろう。

ケルシー
ケルシー

サルカズの古き英雄が大地を歩んでいるのを見たのは久方ぶりだ。何故このような荒地までお越しになられたのだ、ナハツェーラーの王よ?

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

ふむ、古い馴染に会いにきた、今はそう考えてもらって構わんよ。

ケルシー
ケルシー

私たちは確か過去に二度は会ったな。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

初めて会った頃、お主は今と違った姿をしておったな。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

二度目に関しては……

ケルシー
ケルシー

彼女が殺されたあの日、艦の外である人影を見たのだが……やはりあれは君だったか。

ケルシー
ケルシー

あのような卑劣な暗殺に見て見ぬフリをしていたものだから、てっきりナハツェーラーの王宮はすでに決心したものだと思っていたぞ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

あの時だろうと今だろうと、ナハツェーラーの決心はただ一つのみよ。わしらはサルカズ、ゆえにサルカズにのみ忠を誓う、王位や王冠、ましてや古い巫術なんぞにではない。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

過去の数世紀、わしは無数の敵の血肉を啜ってきたが、サルカズの英雄が堕落していく場面も幾度となく見届けてきた。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

強敵の剣に死した者もいれば、敵の暗殺によって忽然と目の前から消えていった者もおった。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

ゆえに、わしはここに来た、ある答えを求めにな。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

教えてくれ――

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

最後の純血なるウェンディゴを殺したのは、何故だ?

ケルシー
ケルシー

……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

答えよ、士爵ッ!

ワルファリン
ワルファリン

ケルシー、ささささっさとMon3trを呼び出せ!!向こうはやる気だぞ!

ワルファリン
ワルファリン

本艦はすぐ傍にいるんだ、ヤツの好きには……

ケルシー
ケルシー

……ナハツェーラーの王よ。

ケルシー
ケルシー

ここで君と戦うつもりはない。

ケルシー
ケルシー

ボジョカスティはようやく彼自身の生涯の檻籠から抜け出せたのだ、結果を伴わない暴力で彼の最後の決心を汚したくはない。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

それが貴様のサルカズの英雄への弔い方というのかッ!?こんな醜く……逃げ回るようなやり方で!

ケルシー
ケルシー

……

ケルシー
ケルシー

私は逃げてなどいない。

ケルシー
ケルシー

答えは出した。あの時、あのウェンディゴが戦いで答えを示したように。

ケルシー
ケルシー

もう一度言う。ナハツェーラーの王よ、ここで君と戦うのを断固として拒否する。

ケルシー
ケルシー

君たちは敵の血肉を啜り、その者たちの悲哀と怨恨を己の身体へと受け入れてきた、次なる戦いの糧として。

ケルシー
ケルシー

だが私たちは敵ではない。一時的な立場の違いによって剣を交えざるを得なくなった時もあったが、共に日々を過ごしこともある。

ケルシー
ケルシー

これはあの時のロドスとレユニオンに所属していたボジョカスティとの関係にも言えたことだ――

ケルシー
ケルシー

君が彼女の死を目の当たりしたように、私もあのウェンディゴの魂がカズデルへ帰した場面を見届けた。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

己はその見届け人だ、と言いたいのか?

ケルシー
ケルシー

事実としてそうだ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

彼奴が貴様を選んだと?

ケルシー
ケルシー

ボジョカスティは……最期に、自分に釣り合う相手を、そして話し合える戦友を欲していた。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

ふっ……フハハハハハ!

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

結構だ。その答え、受け取っておこう。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

……お主もいい加減出てきたまえ、聴罪師。

シャイニング
シャイニング

……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

先ほど、仮にわしが手を出したら……あの漆黒の化け物が現れなくとも、お主はわしに剣を振るったはずだな。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

いくらわしとて聴罪師の剣撃は防がざるを得まい……フッ、お主が剣を鞘から抜け出せればの話ではあるが。

シャイニング
シャイニング

……

シャイニング
シャイニング

知っていたのですね……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

わしはもうお主らを知って数百年にはなるわい。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

むしろ、お主があの異族の継承者の傍に立ったことに、些か驚きはしたよ。

シャイニング
シャイニング

……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

お主は真に、不義の結末を背負いきれるのかね?

シャイニング
シャイニング

……背負いきれるかどうかは関係ありません。あの罪は、生まれついてのものですから。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

素晴らしい!お主はあのシャイニングで仮面を被ってるヤツよりはよっぽど趣がある。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

して、あの若きバンシィだが、彼はここにおらぬのかね?

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

まだまだ若造ではあるが、それでもよく母親に教え込まれておる。彼がここにおれば、お主の勝機も幾分かは上がっていただろうよ。

ケルシー
ケルシー

怒りは鎮まったのだな、ナハツェーラーの王よ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

だからとてお主を殺さないわけにはならないぞ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

聞くが、この巨大な古の遺骨の上に建てられた舟は、今でも彷徨う魔王の兵営として機能しているのかね?

ケルシー
ケルシー

……誇りには思っていない、彼女がまだいたあの時も同じだ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

あの異族の継承者はすでに臣下たちを引き連れてロンディニウムへ向かっているというのに、それでも認めるつもりはないのか?

ケルシー
ケルシー

アーミヤは終始、自分の責務をはっきりと理解している。

ケルシー
ケルシー

どんな戦争であれ、我々は望んでなどいない。謂れのない犠牲はもうこれ以上起こすべきではないのだ……ヴィクトリア人であれ、サルカズであれ、血は十二分に流れた。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

笑わせてくれる!自らを王とも称せぬ惰弱な異族の稚児風情が、サルカズを救うなどと!

ケルシー
ケルシー

ここでサルカズ王宮の主を納得させようなんてことは一度も考えたことはないさ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

自分でも分かっているじゃないか。諸王宮に認められたくば、お主の戯言だけでは到底及ばぬわ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

あの異族の継承者だが、彼女はいずれあの鉄の城塞の中で未曽有の試練を受けることだろう。

ケルシー
ケルシー

それで君がアーミヤをロンディニウムへ入らせたのか?

ケルシー
ケルシー

ナハツェーラー、腐れ喰いたちは戦争から養分を吸い取るというが、失敗すれば無用な腐敗をもたらすことになるぞ。

ケルシー
ケルシー

君の軍事委員会に対する意思決定だが、それがサルカズのために勝利をもたらしてくれるかどうか甚だ疑問に思うな。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

出鱈目をッ!

Mon3tr
Mon3tr

(警戒するかのような低い唸り声)

ケルシー
ケルシー

……Mon3tr、まだだ、今は控えろ。

ケルシー
ケルシー

ナハツェーラーの王よ、私は別にサルカズ軍の統率者を疑っているわけではない。君が言ったように、私はただ旧友として君と話し合いたいだけなんだ。

ケルシー
ケルシー

ヴィクトリアの公爵たちはもうすでにハエ一匹すら通さぬほどロンディニウムを囲っている、だがそれでもテレシスは市内で諸王を召集することができた。

ケルシー
ケルシー

ということは、君と君の軍勢はロンディニウムへの秘密通路を守っているという説明ができる、それに君は私たちの接近を阻止してこなかった。

ケルシー
ケルシー

ここに至るまで、君はいくらでも私を殺し、ロドスを破壊することができたはずだ。

ケルシー
ケルシー

だがそうしなかった。

ケルシー
ケルシー

それもすべては……アーミヤがいたからだろう。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

フッ……

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

わしがこの目でその黒き冠を目にするまで、新生は滅びか、その二つのどちらを彼女がもたらすのか知る由もないではないか。

ケルシー
ケルシー

いずれ目にするさ。

ケルシー
ケルシー

彼女はきっと君の……いや、私たち全員の想像を超えることをしてくれるはずだ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

……友との談話もここまでにしょう。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

不老の士爵、世俗を外れたブラッドブルード、そして……はぐれ者の聞罪師よ。

奇怪な恰好をした老人
奇怪な恰好をした老人

ロンディニウムで会おう。

(奇妙な格好をした老人が音もなく立ち去る)

ワルファリン
ワルファリン

ふぅ……ケルシー、ようやく消えてくれたな。

ワルファリン
ワルファリン

正直に言うが、血液が逆流するんじゃないかってぐらいおぞましかった、これでも妾はまだまだやりたいことが残っているのだ、あんなところで死ぬのはゴメンだぞ。

シャイニング
シャイニング

……彼から見れば、本当の戦場は別のところにあるようですね。

シャイニング
シャイニング

だから彼はロドスを見逃してくれたんじゃないかと

ワルファリン
ワルファリン

カズデルに戻りたくはないって言った傍からこれだ……自分から首を突っ込まずとも、向こうから疫病神が寄ってくる!

ワルファリン
ワルファリン

ケルシーよ、さきほどのような状況はもう二度と起こさないでくれ。さもなければ、そなたらが艦を出たあと、妾だけではロドスの安全を保障しかねるぞ。

ケルシー
ケルシー

……

ケルシー
ケルシー

私たちもそろそろ出発の頃合いだ。

ケルシー
ケルシー

シャイニング、君はどうする?

シャイニング
シャイニング

……私もリズもすでに準備はできています、すぐにでも動きましょう。

ケルシー
ケルシー

ところで、さきほどナハツェーラーの王が君に対してあれこれ言っていたが、君は否定しなかったな。

シャイニング
シャイニング

否定しても……意味はありませんからね。

シャイニング
シャイニング

この三年間、私たちはロドスで平穏な日々を過ごしてきました。この平穏は……私にとってもリズにとっても、とても得難いものです。

ケルシー
ケルシー

では、その平穏ともお別れの時か?

シャイニング
シャイニング

先生もご存じの通り、私たちが同行すれば、あなたもアーミヤも必要ない危険に晒されます。

シャイニング
シャイニング

それでも……ロドスが私たちを必要とするのであれば、共に向かいましょう。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

首領、S-309号防衛砲台が正常に稼働したことをご報告します――

聴罪師
聴罪師

どうやらマンフレッドは少しだけ成果を上げたようですね。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

摂政王殿下にもご報告致しますか?

聴罪師
聴罪師

結構です。殿下はすべてを把握されておりますので。

聴罪師
聴罪師

王宮の信頼を得るには、まだまだ実質的な成果を上げる必要がありますね、マンフレッド。残兵や密偵の数人を捕らえただけではまだまだ足りませんよ。

聴罪師
聴罪師

副砲の稼働はただの第一歩に過ぎません。重要でもない区画など殿下はお求めではない、そう彼に伝えておいてください。

聴罪師
聴罪師

もし必要とあらば、そのような区画は丸ごと放棄したって構わないでしょうね……

聴罪師
聴罪師

……

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

如何されましたか?

聴罪師
聴罪師

その場から一歩も動かないでください

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

……敵が潜りこんできただと!?

聴罪師
聴罪師

首を斬られたくなければ、動かないように。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

……

聴罪師
聴罪師

……

聴罪師
聴罪師

これはこれは、珍しいお客人がいらっしゃいました。

???
???

……驚きはしないのだな。

聴罪師
聴罪師

ふむ……では言い方を変えましょう、ずっとお待ちしておりましたよ。

聴罪師
聴罪師

あの舟は今のところ、ロンディニウムの外にある荒野に停泊しておりますよね。ですのであなた方は今頃、城壁に辿りたばかりだと思っておりました。

???
???

……

聴罪師
聴罪師

しかしまあ、驚くこともありません。なんせ、アサシンの足取りはいつだって早いものですから、違いますか?

???
???

相変わらず無駄口が多い。

聴罪師
聴罪師

あなたが私に無駄口を叩く合間を与えてくださるからじゃないですか。

聴罪師
聴罪師

しかしなぜ殺さなかったのです?あなたならできたはずでしょう。私ですら気付けないほど、あなたは影を見事に操ることができるのですから。それとあなた、その呼吸の仕方……

聴罪師
聴罪師

どうやら殿下の元から離れた後も、怠らず鍛錬を重ねてきたようですね、あのお方からあなたに授けた技を。それを知れば、殿下も喜ばれるでしょう。

???
???

……黙れ。

聴罪師
聴罪師

アサシンが情緒に突き動かされるべきではありませんよ。

(???が聴罪師に斬りかかる)

???
???

……

聴罪師
聴罪師

ほう……静かに素早く、お見事です。

???
???

お前はほかの連中よりも……中々腕がある。

聴罪師
聴罪師

だから即座に殺そうとしなかったのですか?

聴罪師
聴罪師

聴罪師の命など、ご自分の命と引き換えに刈り取るほどの価値はないとお思いだったとは……なるほど、城に入るまで、まだ殿下とお会いできていないのですね。

それを言われた影はなんの変化も起こらなかった。影が動くことも、ましてや返事をすることもない。
聴罪師の視線はそこの空白を横切り、窓の外へと向けられた。そこも同様に空白しかなかった。
そこへある黄金色の光が彼の微動だにしない両腕からひらりと舞い上がり、窓の外から差し込む日差しへ溶け込んでいった。

聴罪師
聴罪師

謁見の間へいらしたら……相見えるのが殿下お一人だけではないのかもしれませんよ。

聴罪師
聴罪師

その時あなたがどんな表情をするのかが楽しみですね、アスカロン。

テレシス
テレシス

つまり、ヤツらも到着したのだな。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

はい、摂政王殿下。我らの首領がすでに議事堂でヤツらのうちの一人と対面しております。

テレシス
テレシス

どういった顔ぶれが来たか、調べるようにマンフレッドに知らせろ。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

あの若い将軍ならすでにこちらのトランスポーターと会ってるいると思われます。ただ……

テレシス
テレシス

あれぐらいのことなら彼にもできるはずだ。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

マンフレッドをご信頼してるのは重々承知しております、殿下。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

しかしお言葉ですが、今の彼は諦めの悪い各方面からの抵抗で手が回らない状態にあります、それに結論から申し上げますと、ロドスが接近してきた直後の段階においても、彼はその接近には気づいておりませんでした。

テレシス
テレシス

ではお前の意見を聞こうか、任せる人選を。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

諸王は前々からあの贋作に興味を示しております、すでに行動に出たあのお二方を除いて、ブラッドブルードの大君は今や市内にいる貴族とのやりとりにうんざりしてると仰っておりました。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

ですのであのお方なら、喜んでマンフレッドへのご助力としてサディオン区にお越し頂けるかと思います。

テレシス
テレシス

では彼に伝えろ。

テレシス
テレシス

“魔王”とドクターを見つけたら、直ちに私のところに連れてくるように。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

あの士爵は如何致しますか?もちろんではございますが、ナハツェーラーの王が彼女を見張ってくださっております。ただこちらもそれなりの準備が必要でして。

テレシス
テレシス

ブラッドブルードにやらせておけ。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

承知致しました、殿下。大君もそれをお聞きして喜ばれるでしょう。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

それと、私たちの首領からなのですが、殿下の周りにもっと衛兵を配置致しましょうか?

テレシス
テレシス

必要ない。私に用があるのなら、好きなだけ来させればいい。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

それともう一つ……もし仮に“彼女”があの者たちと会いたいとお考えになった場合、こちらから干渉したほうがよろしいでしょうか?

テレシス
テレシス

……

テレシス
テレシス

会わせてやれ。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

しかし、“彼女”をあのロドスの者たちと会わせては……些かリスクが生じるのでは?

テレシス
テレシス

聴罪師の巫術は頼りにならないと、今更私に言うつもりなのか。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

申し訳ございません、どうかお許しを。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

殿下もご存じのように、“彼女”の思想と行動はサルカズの意志そのものです、そのご意志は……過去に残した情を、きっと打ち破ってくれるでしょう。

聴罪師直属衛兵
聴罪師直属衛兵

ただサルカズの未来から潜在的な病根を排除するのが、聴罪師の存在意義にございます。首領も起こりうるすべての可能性を考慮する必要がありまして……

テレシス
テレシス

意義などない。

テレシス
テレシス

檻籠に閉じ込められた傀儡が、戦場でサルカズたちに命令することなどできるはずもない。

テレシス
テレシス

聴罪師に伝えろ、三度目はない。

テレシス
テレシス

そのような言い回しでテレジアを侮辱することは許さん……私への侮辱も含めてな。

フェスト
フェスト

さあみんな、ここまで来ればもうそろそろだ。

ロックロック
ロックロック

……合図だわ。

フェスト
フェスト

あの合図は……えっ、緊急会議?

フェスト
フェスト

異常事態でも発生したのか!?ロックロック、急いで戻るぞ。

ロックロック
ロックロック

この人たちはどうするの?

フェスト
フェスト

指揮官はこいつらをここまで連れて来いって言っただけだ、まあ今じゃ彼女もこいつらに会えそうにはないが。

ロックロック
ロックロック

じゃあここに居てもらおう。

フェスト
フェスト

それはちょっと可哀想すぎないか?なんならオレが直接こいつらを指揮官のところまで……

ロックロック
ロックロック

ダメ!

フェスト
フェスト

えっ?

ロックロック
ロックロック

このよそ者たちがあの人たちだって断定はまだできないでしょ。

フェスト
フェスト

……でもこいつら以外に誰がいんだよ?

ロックロック
ロックロック

とにかく、この人たちのことは指揮官と大隊長たちの判断に任せよ。

ロックロック
ロックロック

キミは勝手にこの人たちを通路に、しかもこんなにも奥まで連れてたんだよ、それだけでも超危険な行為だったんだから、自覚してよね。

フェスト
フェスト

探りなら入れただろ……

ロックロック
ロックロック

それは賢い選択だったよ、そう思う、けどそれでもキミは人を信用し過ぎ。

ロックロック
ロックロック

さっき知り合ったばかりのこのお友だちをよく見て、特にそのドローンを操ってる人。

クロージャ
クロージャ

ええ?アタシ?

ロックロック
ロックロック

彼女……サルカズじゃん。

クロージャ
クロージャ

そそ、アタシはサルカズ、でもそれがどうしたの?言っとくけど、ウチにはアタシ以外にもサルカズがたくさんいるからね、ほかにも……むぐぐ!あ、アーミヤ?

アーミヤ
アーミヤ

……

アーミヤ
アーミヤ

ロックロックさん、あなたの言う通り、この人たちはみんなサルカズですけど、私たちの信頼できる仲間でもあります。

アーミヤ
アーミヤ

私たちは決して……上であなたたちの故郷を占領したサルカズではありません。

ロックロック
ロックロック

違うかどうかは、キミたちが決められることじゃないよ。

インドラ
インドラ

どういう意味だそれ?

インドラ
インドラ

俺たちと一緒にいるのがイヤなら最初から言え、そしたら俺たちも好き好んでこんな真っ暗な配管に潜っちゃいねぇよ!

ロックロック
ロックロック

キミたちはネイティブなんでしょ。ここに残りたいっていうのなら、アタシたちの戦友と同じようにキミたちのことも歓迎してあげる。

ロックロック
ロックロック

……けどこいつらはどうしても信用ならないの。

インドラ
インドラ

チッ……テメェがなにを言おうが俺たちは……

シージ
シージ

私たちは仲間だ。

ドクター
ドクター

・みんなロドスのオペレーターだ。
・みんな信頼できる私たちの仲間だ。

アーミヤ
アーミヤ

そうです、ドクターが言ったように……

アーミヤ
アーミヤ

ロックロックさん……先ほどから私たちはたくさんの情報を交換してきましたよね。

アーミヤ
アーミヤ

けどそれでも、私たちを信用されていない、であればこちらも無理して一緒にいるつもりはありません。

アーミヤ
アーミヤ

フェストさん、さきほどは助けて頂きありがとうございました。

アーミヤ
アーミヤ

今後は、別の侵入ルートを探ってみますので……

フェスト
フェスト

……ちょ待てよ!

フェスト
フェスト

その、別にロックロックはそういう意味で言ったわけじゃ……

アーミヤ
アーミヤ

ロックロックさんがどう思われているのかなら、多少は感じ取れるので分かりますよ。理由なき恨みなどは存在しない、ただそれで彼女を責めるつもりもありません。

アーミヤ
アーミヤ

昔からずっと、ロドスは同じような扱いを受けてきました。

アーミヤ
アーミヤ

私たちが感染者だから信用できない、あるいはサルカズと一緒にいるから疑われる、どれもロドスにとっては同じことです。

アーミヤ
アーミヤ

ロドスの立場なら、私たちで必ず行動で示してみせます。

アーミヤ
アーミヤ

でも……それでも私たちはその異様を見る目には耐えられないんです、その点だけはどうかご理解ください。

ロックロック
ロックロック

……

ロックロック
ロックロック

いいことを言うわね、コータスさん、キミはいいリーダーだよ。それでも考えを変えるつもりはないから。アタシだって守るべき自分の仲間たちがいるんだよ。

ロックロック
ロックロック

フェスト……隊長、みんなに準備するよう伝えるから、先に行くね。この人たちを指揮官のところに連れていくのなら、ちゃんと考えてからにするんだよ。

ロックロック
ロックロック

どうするかは指揮官が決めてくれる、その時になったら、どんな命令であろうと、アタシは従うから。

フェスト
フェスト

おい、ロックロック!

クロージャ
クロージャ

アーミヤちゃん、せっかく仲良くなれたと思ったんだけど、もしかしてアタシなんか言っちゃった……?

アーミヤ
アーミヤ

クロージャさんはなにも悪くありませんよ、ただ、これから仲良くなれるかどうかは、フェストさん次第です。

フェスト
フェスト

……

フェスト
フェスト

分かった、ついて来てくれ。オレの判断が間違ってなきゃいいんだけどなぁ……じゃないと絶対副隊長に殺されるし、指揮官に会うツラもねぇ。

アーミヤ
アーミヤ

分かりました、フェストさん。ちょうど私もそちらの指揮官とお会いしてみたいと思っていましたから。

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