私は湿った住処からこの乾燥した新天地へ上がった時、そこのすべてが私を驚かし、そして悲痛に見えた。
雲は言い伝えのような美しいものではなく、大地と空は苦痛に満ち、エーギルの都市すら滅ぼしかねない天災が跋扈していたのだ。
おまけに陸の人たちは今でも不治の病に喘いでいる。昔、科学院で漁った様々な文献から鉱石病と源石の存在は知っていたが、今目にして分かった、それがすでに陸の一部となり、深く根を張っていたのだと。
それでもこの者たちは強く生きようとしていた。独自の方法で科学と真理、そして生存の証を探求しに。
裏切者の烙印を焼かれても、私は陸に上がったことに後悔はない。シーボーンは今もなお群れを広げている、十年もすれば、エーギルは食われてしまう。そしていつか、私は私の遊歴を終え、イベリアへ戻る。
エーギル人のためにも、この文献は残すつもりだ。貴族なんぞは信用ならん、今日に島民と称されてるこのエーギル人たちも、いずれは数々の理由でイベリアの尊厳を失うことだろう。
黄金の船、文明の瞳、進化の理、命の石碑。海と陸は必ずや繋がり、波を阻んでくれる。
その先駆けになるつもりはないさ、私はただ運命より一歩先んじてだけなのだから。
――イベリアの著名な建築士にして、首席船舶設計者ブレオガン氏が残した手記の副本。難解なエーギル文字で書かれている。

これはエーギル人同士の事情だ、お前には関係ない。

貴様がイベリアの土を踏んでいる限り、ここの法に従う必要がある、そのための私たちだ。

フンッ……

貴様とあの三人の狩人とはどういった関係だ?

スカジはお前に傷をつけられた。おかしな話だ、となれば彼女から争い事を避けていたのだろう。

……

彼女の血は特別だ、俺たちの誰よりも特別だ。己の得物を拭う際は気を付けることだな。

質問をしてるのはこっちだ。

それを答えるかどうかを決めるのは俺だ。

狩人の自由行動ならカルメン殿が許可してくれている、サルヴィエントの戦いで立場を表明したエーギル人に限るがな。
(斬撃音)

……フッ、まぐれで彼女に触れられたわけでもなさそうだ。

彼女なら弱くはなかったさ。

……弱くはない?
(斬撃音)

身の程知らずといった評価だな。彼女はまだ陸に慣れていない、だから陸の者を傷つけまいと手加減してやっただけだ。

動くな、エーギル人。

長官の調査に協力してちょうだい。アビサルハンターと裁判所は契約を結んでいるの、あなたの一挙手一投足がその協力関係を壊しかねないわ。

……協力だと?

どうか。

イベリアにはどれぐらいお前ほどの戦士がいるのだ、審問官?

貴様に教える筋合いはない。

三千人前後といったところか?

……

となれば、イベリアもまだまだだな。
(ウルピアヌスが立ち去る)

逃がさん!

(鋭い摩擦音)

なに?どこから湧いてきた……
(斬撃音)

長官!ご無事ですか?

私は平気だ、しかしあのエーギル人……

申し訳ありません、私の落ち度です!

ヤツなら隙を見て私の腕を斬り落とせたはずだが、逃げるとはな。

どうやら後を追う暇もないらしい。

町の方向からです!こいつら、土の中に隠れていたなんて!

いいや。

もうここ土地全体が穢されている。

そ、そんな……

あの灰色の土地を見てみろ、険悪な気配を漂わせている。

ええ。

グラン・ファロは今にアビサル教会の侵略を受けたわけではない、もうとっくに陥落しているのだ。

迎撃するぞ。速やかにカルメン殿の安否を確認せねば。

この蛍光を放つ溟痕、まるでヤツらの都市といった具合かな……

実に不可思議だ、ヤツらはこの溟痕より産まれ、溟痕によって広まっていく。

(不気味な蠢く音)

すべての命が独り立ちを望んでいるわけはない、どうりでこの薄汚いモノが町に潜めたわけか……

……しかし、一体誰がこの者どもを陸へ打ち上げたのだろうか?

あーあ、本来ならこの海辺の旅でインスピレーションなりなんなり得られると思ってたんだけど、これで全部パーね。

(賛同するギターソロ)

海が大地を撫でてやがるぜ。アタシにゃ感じる、やべーぞこりゃ。

ケルシーから聞いた話だと、エーギル人は一度勝ったらしいね、あの狩人たちはその戦いの孤児なんだとか。でも今の状況、全然勝ててる雰囲気じゃないんだけど。

あっ、ケルシーで思い出したんだけど、モノはもう渡した?

ええ、きっちりと。

それまで結構遠回りしちゃったね。なんで直接あのグレイディーアって言うエーギル人に渡さないのかしら?そっちのほうが断然早いのに。

(疑いのギターソロ)

彼女はあの鍵で私たちを引き寄せようとしていたのよ。そんで私たちはまんまと引き寄せられたってわけ。

あるいは彼女、私たちに何かを探させたり、私たちの手を借りようと考えてた。でも考えが変わったと。

あら、考えが変わったの?いつも計算深い彼女が?

……そうじゃないの?彼女は多くの知識を持ってるけど、ほとんどは知らないほうがいい知識よ。そうじゃなきゃ彼女、何度死ねば足りるのかしら。

ちょっとDan、何してるの?

この礼拝堂、ライブハウスにはうってつけだな!

スカジ、恐魚は?

確認できる限りは倒した。

……姿なき波がここで広がっていく、まるで砂浜の潮汐のように。

悪い兆しですね。私たち、ここにいるべきではありませんわ。

どうやらゴミを処理しただけでは、目を覚ましてくれないようね、彼女。

これからどうするの?

ここを清潔にした後、イベリア人の手を借りてあの船を見つけ出す。

コイツらの身体、私たちの知らないナニかを宿していたわ。

それも恐魚の一部なんでしょう。

……前からずっと思ってたんだけど……

どうしてコイツらはこんなにはやく進化できるの?なんでこんなに元気なの?

だって私たちはもう……

それを帰って確かめるのよ。そのためにわたくしはケルシーと手を結んだんですから。

ケルシーは……

無事よ。

さあ、もう一仕事頑張りましょう、狩人たち、太陽が沈むまでに。海の声が聞こえていない恐魚など所詮はただの下等生物にすぎませんわ。

わかった。

あら……グレイディーア?来ていたのですね、ならあなたに従いましょう。

……サメ。

持ってるそれ、手に馴染むかしら?

これですか?よくこの武器を持ってること自体忘れてしまいまして……これとダンスしてるように思えるんです。

これはあなたの過去よ、過去がもうすぐ追いついてきているわ。

待っていますから。

(震える声)
(斬撃音)

ふむ、進軍速度にしては悪くないか。ダリオ、君に任せた仕事は進んでいるかね?

ええ。

懲罰軍が我々の代わりにイベリアの眼へ向かう船を手配してくれました。海岸からも出ており、すでにこの町を包囲してくれています。

あの入り込んだ者たちも、もはや逃げられるはずもないでしょう。

あの賊共は恐るるに足らんさ、だがヤツらがもたらした脅威は驚かざるを得んな。

我々の技術でなら、この穢れを洗い流すことも造作ではないかと。

これは一時的な勝利にすぎんさ、ダリオ。それと“エーギルの技術”であって我々のではない。

仮に次から次へと押し寄せる潮汐、それの水しぶき、そして砂粒のすべてが恐魚とその延長線だった場合、我々はどうやって国を守ればよいのかね?

それが起こる前に対処できます、我々であれば。

そうとも、我々なら成し遂げられる。

それとあの狩人たちについてですが、裁判所もすでに交戦の備えはできています。彼女らをこの辺鄙な海岸線で抹殺しましょう。

ふむ、墓場にしては適した土地だ。彼女らが賢明で、ケルシーもまた約束を守ってくれることを願っているよ。

……

その子が君の弟子かね……噂は裁判所内で聞いているよ。

はっ、はい!審問官のアイリーニと申します、カルメン様!

ダリオが廃墟で君を見つけた時、傾斜した家屋にいながらも君は無事であってと聞いている。なにやら家の梁に分厚い巻物が挟み込んでいたとか。

左様でございます!

若いの、君がここにいるということは、ダリオがすでに君には前線へ赴くに値する意志があると判断してくれたからなのかね?

はい!

まだまだ未熟ではあるが、貪欲でいるな。活気もあり、身体も健やかだ。

しかしグラン・ファロの任務はサルヴィエントの比ではないぞ、ここはより悪の巣窟に近い。それでも覚悟はできているかね?

イベリアの潔白と美徳を守るため、私は剣と灯りを高く掲げております。

私にとって、これは何もただのモットーの限りではありません。

彼女ならすでに覚悟ではできております。

ふむ……では君の判断を信じよう、しかし運命とは往々にして備えの暇を与えてくれないものだ。

私はまだケルシー先生と処理しなければならないことがある。狩人たちをイベリアの眼へ向かわせる任務は、君に任せよう。

イベリアの眼……カルメン様、具体的に何をすればよろしいのでしょうか?

……野営地を立て、道を修復するのだ、技師たちが無事大灯台へ行けるために。

グラン・ファロの一番近い海岸線から出発すれば、およそ50海里で残った最後のイベリアの眼へ辿りつける。

だが前提として、その灯台がまだ地図に記された場所にあればの話だ。

50海里……

かつての海面は静かなものだった、大艦隊が海を渡ろうとしてもな。だが大いなる静謐の後、海はまるで煮えたぎった劇毒のように、触れたモノすべてを融かしていく。

過酷な任務であることに間違いはないだろう。しかし最後の灯台を取り戻すことは、我々にとっても重大な意味を成す。頑張りたまえよ。

じ、尽力致します!

だがその前に、あのエーギル人の手を借りる必要がある。

……

何か思うところがあるようだね。

彼女はすでに裁判所地下にある牢獄を目にしておりまして。

そうか、我々が未だ答えを得ていないながらも、君はすでに裁判所が探し求めている真実を目にしたのだね。

まあよい、さあ任務に取り掛かるといい、若い審問官。時間は人を待ってはくれない、必要とあらば、君たちが裁きを下したまえ。

(大きな蠢く声)――!

危ない!
(エリジウムがジョディを押し倒す)

大丈夫!?

だ、大丈夫です。ごめんなさいエリジウムさん。また足を引っ張って……

はは、気にしないで。

あの恐魚……

(同じ傷痕、それとあちらこちらで叩き潰されてる。このやり方、スカジたちだね……)

……町が、しっちゃかめっちゃかです……

あはは……そうだね……

ッ――止まれジョディ!

うわあ!

な、なに?

――蛍光色の、植物の床?いやプランクトンの類か?それとも……サンゴとか?

この先の道も塞がれています……待ってください、ナニかが屋根から……

――!避けて!

そ、そんな――
(恐魚が蔓延る)

――すでにここで巣を作っているのか!?こいつらはただ単にアビサル教会に操られて攻めてきたわけじゃないの?

(それにこの数……まさか産まれたばかりとか!?なんて成長スピードなんだ……)

ジョディ!

あっ、はっ、はい!

はやく逃げるよ!反対の方向に行こう!

でも後ろにもいますよ、エリジウムさん!

――チッ、こいつらの巣作りの速さ、カニなんかと比べ物にならないぞ――

こうなったらイチかバチかだ。ジョディ、なんでもいいから武器になれそうなものを探してきてくれ――

か、傘はどうですか?

……雨が降りそうな今日にはピッタリだよ、とにかくしっかり掴まっててね!

(大きな蠢く声)

――!行くよ!
(アーツ音と共に恐魚達が倒れる)

(得意げな鳴き声)

――焼け、部屋ごとだ。

(楽し気な鳴き声)
(Mon3trが辺り一面を焼き飛ばす)

どうやらこの溟痕、エーギルの技術でなければ駆除できないわけでもなさそうだ。
(エリジウムがケルシーに駆け寄る)

ケルシー先生!

無事で何よりだ、何があった?

……この落胆しきっているエーギルの方は?

見事な働きっぷりだ、狩人たち。

お褒めは結構、さっさと次の話へ移りましょう。

ここしばらく、ケルシーは随分と君の代わりに色々と苦労したものだ。

わたくしたちを庇ってくれたことは今でも心に留めておりますわ、あなた方がやったすべても……含めてね。

……

……

ですけれどこの狭い海辺の小さな町で、わたくしたちが相見えたのも、彼女の手配によるものですわ。

なら彼女の名誉に免じて、まずは平和的に話し合おうじゃないか。

君はブレオガンの遺産、ストゥルティフェラを探し求めているのだろう。

――!

(ストゥルティフェラ、“阿呆船”?大いなる静謐で沈没した艦隊の旗艦名……?それって、いつの時代の話よ!?)

一介のよそ者が、なぜ彼女はまだ沈んでいないと断定できるのかね?実に気になるところだ。

ではイベリア人の観点に訊ねましょう、ストゥルティフェラ号は沈んだとお思いですか?

……ふむ……

沈んでいない可能性なら、大いにあり得る。

――!

だが、港にも帰ってはいないさ。

六十年余りも沈まず、かつ陸の港にも帰ってきていない一隻の船。

それが今漂っている居場所を、あなた方は確かめられるのですか?

過去ならできていたが、今はもう無理だ。

そうとなれば……
グレイディーアは傍らに佇む彫刻に目をやる。
この彫刻に思うところはない。彼女が陸へ上がった頃にはすでに、この被造物は靜寂の中へ消えていったからだろうか。

“イベリアの眼”。

かつて美しく設計された礎石の奇跡。それが今では、ほとんどの灯台は大いなる静謐へ消え、残ったのは一基のみ。

あれはあなた方のものではありません。エーギルのものですわ。

……確かに設計者のブレオガンはエーギル人であり、海より出でて、無私の精神で貢献してくれた。彼はイベリアの海洋探索にとっての大功労者と言えよう。

けど災いの後、民衆はエーギル人に怒りを向け、あなた方はそれを見て見ぬフリをした――それを経た彼もまた、その愚行によってあなた方を見限った。

エーギル人は大いなる静謐となんら関わりはない、とでも言いたいのかね?

……

……
(ケルシーが近寄ってくる)

隔たりと恨みが消えることは永遠にない。もしお二方がまだこの話題を続けるつもりであれば、イベリアもエーギルも等しく滅んだも同然と言えよう。

ケルシー医師、カルメン殿への言葉遣いに気を付けろ。

構わん、彼女とはすでに色んな言葉を交わしてきた仲だ……しかし、君はいつもこんなことをしているのかね、ケルシー?

大いなる運命の中から肝心な個体だけを選び、目当ての者たちを君の考えで説得させるというやり方を。

私が今考えてるのは君たちを救うことだけだ。拒否するのであれば構わないさ、イベリアもエーギルも。

……

もしそちらの前途有望な少女も加えたとすれば、ここにいる六名のうち、それぞれハンター側と審問官側が三人ずつになるな。

広場にはエーギル人が建てたイベリアの景観が佇んでいる、示談の場としては申し分ない。

我々がこうして話している間にも、溟痕は広がり、恐魚たちは町に巣を作っている、今までとは大いに形態が異なる恐魚たちだ。これだけの“相違点”だけでも、人を震え上がらせるには十分と言えよう。

もしこの場にいる諸君が未だに海から来た脅威の全貌を把握していないのであれば、各々一歩退いておくといいさ。ハンターたちが稼いでくれた時間をただただ無駄に費やすのも諸君らの自由だ。

……その場合勝てたとしても、意味なんてあるの?

無論だ。さもなくば大いなる静謐の後、イベリアは虫の息すら許されていなかっただろう。

つまるところカルメン殿、今しばらくはエーギルへの先入観を隅に置いてほしい。あなたの――

――私はもう老いたよ、ケルシー。時間は無駄にしたくない。

……

もう勝ちに無頓着になったほど、言葉で栄誉を守る気力もないほどに老いてしまった。

生存こそが最大の栄誉だ、現状なら誰よりも理解しているさ、君が言うまでもない。狩人たちへ協力しよう、あの失われた船を探しに。

……黄金の……船。

……

異論はありませんわ。

イベリアとエーギルの接触を毛嫌いするのかと思ってたぞ。

接触ですって?あぁ……もしあなたが水の中でも呼吸ができ、装置を頼らずわたくしたちの町までたどり着けるのであれば、見せて差し上げても構いませんよ、正真正銘のエーギルの技術を。

それは期待だな、執政官殿。

では後程、大規模な懲罰軍と陸海両用の軍艦数隻がグラン・ファロに到着する。彼らのために野営地を立て、港を清掃してやろう。

ダリオ、アイリーニ、君たちは狩人たちと一緒に。イベリアの眼へのルートを優先して確保するのだ、本隊が到着した後にまた改めて判断を下す。

承知しました。

ケルシー、もし……

もしどうしてもという場合は、エーギルとの連絡の再構築を優先させもらいますわ。

海へ入ることは誰にとっても危険なことだが、君たちからすればただの帰省だ。

船も、エーギルへ戻る方法もきっと見つかるさ。判断は君に委ねる。

次に会う時は随分と先になるかもしれませんわよ。

私たちが言ったことを忘れないでくれればそれでいい。エーギルに戻った後、もう一度エーギルが遭った一切を目に焼き付けてくれ。

……

話は済んだかね?では――

あっ……

……すみませんケルシー先生、灯台の部分を聞いてから彼が……
(大審問官がジョディに近づく)

……エーギル人か。ちょうどいい、色々と聞きたいことがある。

待ってくれ。

貴様は何者だ?

……こ、この町の住民の、ジョディと言います……

なぜグラン・ファロにまだエーギル人がいるのですか!公文書によれば、ここにいるエーギル人は深海教会と結託してるとあるはずなのに!

両親は何者だ?

両親は……灯台の技師でした。イベリアの眼のための犠牲に……

家には当時の図版が残っています……ボク自身、あの灯台を見たわけじゃありませんけど……

だから見てみたいんです……ボクの故郷の意味を、両親が生涯をかけて戦った意味を……だからその……

それはできない相談だ。まずは裁判所の尋問を受けてもらう。

この事態の中でひ弱な労働者を守るなんて、非生産的ではなくて?

しかし、彼がブレオガンの末裔だったら?

なんですって?けど彼、映像記録に残ってるブレオガンの姿とはまったく……

仮に本当だとしても、まずは家宅に残されてる図版とやらを、裁判所が精査する必要があります。

長官!

……

エーギル人、名は?

……ジョディ、ジョディ・ファンタナローサ、ティアゴさんから教えてもらった名でして……

では、自ら裁判所に出頭すればどういう目に遭うか、理解しているはずだね?

はい……理解しています。

アイリーニ。

はっ!

彼を取り押さえよ。

……君と同行させたまえ。

了解し……えっ、今なんと?

そうしてほしいのだろう、違うかね?

感謝する。だが、それよりもできることなら、エーギルもイベリアも真に手を結んでいる場面を見せてもらいたいとは思うがな。

千里の道も一歩より、だ。

では行こう。再びイベリアの眼に、この穢れた海を映し出してもらおう。