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【アークナイツ大陸版】我が身は灯火に FC-2「不幸な再会」行動後 翻訳

ユーモアな貴族
キャラバンの長

あんたたちみたいなターラー人なんてくたばっときゃいいのよ!もうホント今日は厄日だわ!

ユーモアな貴族
キャラバンの長

ぶった斬っちゃいなさい!ほらもっとよ!痛めつけてやりなさい!他人様のモノを奪ったらどうなるか今度こそたっぷりと教えてやりな!

キャラバンの護衛
キャラバンの護衛

おうよ!文字通り死ぬほどターラー人どもを懲らしめてやるぜ!

キャラバンの護衛
キャラバンの護衛

そういうことだ!聞いたなこのクズどもが!

(斬撃音)

ターラーの流民
ターラーの流民

うぐッ……俺の腕が……

ターラーの流民
ターラーの流民

……俺たちターラー人は……くたばっとけだってェ?

ターラーの流民
ターラーの流民

ハァ……ハァ……やれェ!このクソ行商人どもを殺しちまえ!どっちがくたばんのかやってやろうじゃねえか!

(ターラーの流民が殴られる)

ターラーの流民
ターラーの流民

ぐふッ――

チェン
チェン

下がれ!

ユーモアな貴族
キャラバンの長

ちょっとあんた、なんで鞘なんかでぶん殴ってるだけなのよ?こっちはあんたたちに金を払ってるんだから、もっとマジメにやってちょうだい!

チェン
チェン

鞘だけで十分だ。お前たちもこれ以上手を出すのであれば、暴徒もろとも取り押さえるぞ。

チェン
チェン

何より、私とバグパイプはお前たちと同行してるだけで、お前たちのボディガードとして雇われたわけではない。勘違いはしないでもらいたいな。

(チェンとセルモンが戦闘を始める)

セルモン
セルモン

チッ、テメェもあっちで矛を振り回してるヤツも、とんだバケモノ揃いだぜ……

セルモン
セルモン

どうやらアタシらがこの前聞いた情報はホンモノだったらしいな。普通のキャラバンだったらこんなとこを通るはずがねえ。

チェン
チェン

お前がここの連中を率いてるボスか……その恰好、かなり目立つな。

ユーモアな貴族
キャラバンの長

……チェンさん、もう行くわよ、はやくここから逃げなきゃ!

セルモン
セルモン

ハッ、どうしたんだ急にビビりやがって?さっきまでターラー人を懲らしめてやるとかほざいてたくせによォ。

ユーモアな貴族
キャラバンの長

ダブリン……ったく、この亡霊どもめ、どいつもこいつもイカレてるわ!やっぱりターラー人が集まってる場所はロクなとこじゃないわね!

セルモン
セルモン

ああそうさ、アタシらに茶々を入れるってんなら、顔を見た瞬間にもぶちのめしてやるよ。

チェン
チェン

ほう、そうなのか?

チェン
チェン

友人と長らく調査し回っているものだから、ゴーストがどういう部隊なのかは心得ていたつもりだったんだがな。

セルモン
セルモン

チッ、なんなんだよテメェは。

チェン
チェン

隊長殿、キャラバンを連れてはやくここから脱出してくれ。このチンピラどもは私とバグパイプが食い止めておこう。

チェン
チェン

ダブリンの調査なら、この先は自分たちでやる。これ以上お前たちの厄介になるつもりはないさ、世話になったな。

ユーモアな貴族
キャラバンの長

そ、そう……ああもう、今日は厄日だわ!

(キャラバンの長が走り去り、追いかけようとするセルモンをチェンが止める)

チェン
チェン

おっと、まだ追いかけるつもりなのか?

ターラーの流民
ターラーの流民

ぶへェ――!ガハッゴホッ……

ターラーの流民
ターラーの流民

……おいセルモン、なんとかしてくれよ!あのクソ野郎どもを取っちめてやらなきゃ!

ターラーの流民
ターラーの流民

物資のことだけじゃねえ……もしあいつらを逃したら、きっとここに俺たちがいることを警察とか、あと軍にも知られちまうかもしれねえぞ!

セルモン
セルモン

んなことテメェに言われなくても分かっとるわ!

チェン
チェン

自分たちだけでは、私一人にすら敵わないことをよぉく知っているはずだ。だから先ほど、お前は虚勢を張って私たちを脅かそうとしていたんだな。

セルモン
セルモン

……クソが。

ターラーの流民
ターラーの流民

おいマジでどうすんだよ!なんか方法はあるんだよな、なァ!?

チェン
チェン

……なるほど。お前、どうりで厄介がつき纏ってくると分かっていながらその恰好のままでいたいわけだ。

チェン
チェン

お前、この連中の“ボス”でいたいんだな。

(バグパイプがターラーの流民に体当たりをする)

ターラーの流民
ターラーの流民

がはッ……!

(ターラーの流民が倒れる)

バグパイプ
バグパイプ

軽く体当たりしただけだから、せいぜい眩暈程度で済むはずだよね?これまで人質の救出任務で何度も同じことをやってきたから大丈夫なはず!

バグパイプ
バグパイプ

……あっやべっ、気絶しちゃった。えぇ、もしかして力入れ過ぎちゃったのかな?それともおめーさんら、もう何日もまともに飯も食べられていないとか?

バグパイプ
バグパイプ

ご、ごめんよぉ……でも、強盗は悪いことだからさ。

バグパイプ
バグパイプ

――むっ、不意打ちは通用しないべ!

(バグパイプがリードの長槍を防ぐ)

背後から長槍が振り下ろされるも、その瞬間バグパイプは本能的にその攻撃を防いだ。
攻撃が防がれた後、両者ともに一歩後に退く。そして相手の顔を目に入れた瞬間、バグパイプは目を大きくかっ開いた。

バグパイプ
バグパイプ

――リードちゃん!?

リード
リード

……

バグパイプ
バグパイプ

……ケガはもう大丈夫なんだべか?あっ、もう平気?なんでおめーさんがここに……

バグパイプ
バグパイプ

いや違う違う違う、っていうかおめーさんも強盗しに来たんだべか?それだったらウチ、手加減はできねえべよ。

リード
リード

……違う、彼らを止めようとしたけど間に合わなかった。

リード
リード

でも、彼らのことは傷つけたくない……それに捕まってほしくもないの。

バグパイプ
バグパイプ

えっとぉ、じゃあウチらとやることはあんまり変わりないってことだべな!だからその、そんな警戒しながら睨みつけないでよ~。

バグパイプ
バグパイプ

ヴィクトリアの軍人としても、ロドスのオペレーターとしても、ウチらは一般人を傷つけるつもりはないべ。ウチもチェンちゃんも、この騒動を止めに来ただけだよ。

バグパイプ
バグパイプ

……あっ、でもー、ごめんね……ちょ~っとウチ、この人に力を入れ過ぎちゃったみたいで……

バグパイプ
バグパイプ

よかったらこの気絶しちゃった人をそこの日陰んとこまで運んでおこっか?この人たちって、この村の住人なんだべ?

リード
リード

……もうここから、出てって。

リード
リード

騒動ならすでに収まったから。

バグパイプ
バグパイプ

収まったは収まったけどさ、やっぱり少しぐらい手伝いたいかな。ほらおめーさんも、なんか悩ましい顔してるしさ?

リード
リード

……

バグパイプ
バグパイプ

はぁ、分かったよ。やっぱおめーさん、相変わらず無口だべなぁ。

バグパイプ
バグパイプ

ロドスにいた時も、おめーさんに接触してもらえないし、理由も教えてくれないしで。ヒロック郡で起こったことを思い出したくないからかなーって、一応そう思ってたんだけど。

バグパイプ
バグパイプ

……なのにおめーさん、なんでこんな場所に現れたんだべか?

バグパイプ
バグパイプ

それに、なんだか何日もずっと荒野を彷徨ってたようだべな。一体どういう任務を受けてるんだべか?よかったらウチとチェンちゃんで手伝おうか?

バグパイプ
バグパイプ

ああああ!聞きたいことが多すぎて頭がこんがらがってきたべ!

リード
リード

……いや、大丈夫。私はただ、たまたまここにいる人たちに……護衛を頼まれただけ。

リード
リード

以前は確かに、荒野で長い間一人でいたけど、大丈夫。荒野での危険も、私からすれば大したものじゃないから。

リード
リード

あと、これはロドスからの任務ではない。

リード
リード

……個人的に、ダブリンについて追ってるだけ。

バグパイプ
バグパイプ

ははぁ、なるほど道理で……実はウチとチェンちゃんもそいつらを追ってるんだべよ、だからこうしてばったり出会ったんだべか。

バグパイプ
バグパイプ

ヒロックの時も、おめーさんあんな重傷を負ったもんだから、きっとダブリンのこともすっごい気になってるはずだもんね……

リード
リード

ダブリンには、私の運命を変えた人がいるの。だから……そこからまた何かを、取り戻せないかと思って。

リード
リード

彼らがもたらした苦しみを取り除くためにも、私自身の平穏のためにも。

バグパイプ
バグパイプ

……そっか。

バグパイプ
バグパイプ

実はウチら、あのキャラバンと一緒にあっちに向かおうとしてたんだよ。本来なら最近この近くに現れたダブリンを探そうとしてたんだけど、ここでおめーさんに会ってホントびっくりしたべ。

バグパイプ
バグパイプ

でもよかった、おめーさんらダブリンとまったく無関係みたいで。

リード
リード

……

バグパイプ
バグパイプ

じゃあこうしよっか、一旦任務を数日ぐらい置いてもらえないか、チェンちゃんに聞いてみるよ。きっとチェンちゃんも、この人たちのことを喜んで助けてくれるはずだべ。

アルモニ
アルモニ

この客室に入るまでの間、私が一体どれだけの目を掻い潜ってきたのか、この大変さが分かる?

“オフィサー”
“オフィサー”

ターラー人にもヴィクトリア人にも肩入れをしないのが、お前への要求だったはずだが?

アルモニ
アルモニ

あら、ならあなたがわざわざトロントにまでいらして注意を惹きつけてくれたことに感謝しなきゃね。てっきり、軍でもうしばらく引き籠もってるつもりだと思っていたわ。

“オフィサー”
“オフィサー”

リーダーの計画もいよいよこの段階にまでやって来た。であれば、私がウェリントン公の前衛部隊のメンバーであろうがダブリンの士官であろうが、もはやどうでもいいことだ。

“オフィサー”
“オフィサー”

お前を監視してる人間がカスターの者なのであれば、向こうはきっとすでに一連の情報は入手してるはずだぞ。

アルモニ
アルモニ

市外で断続的に現れるダブリンの小規模な部隊と、ダブリンの本部隊が現れたという噂話……全部向こうのために仕向けたものなのね。

アルモニ
アルモニ

それとあの怪しい取引案件も加えれば、おそらく情報通な商人たちならもうすでに察したんじゃない?あの鉄公爵がこの都市を狙っているかもって。

アルモニ
アルモニ

みーんなあちこちに探りを入れて、必死に予測し合っていたわよ。あの公爵は一体、トロントを舞台に何をしようとしているのかしらね。

“オフィサー”
“オフィサー”

リーダーの期待通りだ、何も心配することはない。

アルモニ
アルモニ

そうね。もし私たちの目的が事前にバレて、公爵らもリーダーの決心に勘付いてしまっていたら、今頃オーク郡もロンディニウムみたいに賑やかになっていたはずだわ。

アルモニ
アルモニ

ねえ、あの人たちってばサルカズかターラー人のどっちを恐れているんでしょうね?

“オフィサー”
“オフィサー”

ターラー人をあんな魔族どもと一緒くたにするつもりか?フンッ、くだらん冗談だ、お前にヤツらと同列に語られる筋合いなどないぞ、フェリーン。

“オフィサー”
“オフィサー”

……ところで、“スパイ”が死んだらしいじゃないか。

アルモニ
アルモニ

ええ、あれからロンディニウム市内で得られる情報もごっそりと減ってしまったわ、惜しい人を失くしてしまったね。

アルモニ
アルモニ

あとあそこ、サルカズ以外にも……結構面白そうな勢力が潜んでいるわよ。

“オフィサー”
“オフィサー”

前にも言ったはずだぞ。自身の計画を頓挫させたくなければ私情を任務に挟むなと。

アルモニ
アルモニ

私情ですって?そうやって私のことを見てる人間なら、もう随分と減ったものよ。

“オフィサー”
“オフィサー”

マンドラゴラのことを言っているんだ。。あんな奴のために、なぜわざわざ生かす道なんかを残してやった?

“オフィサー”
“オフィサー”

奴は“オラター(雄弁家)”に誑かされ、ダブリンを分裂しようとしていたんだぞ。本来であればあの六人の裏切者と一緒にヒロックで死んでおくべきだったのだ。

アルモニ
アルモニ

マンドラゴラは“スパイ”が一番信頼していた人間よ。“スパイ”が本当に裏切りを企んでいたかの確証を得る前に、彼女の処分は賢い判断だとは思えないわ。

“オフィサー”
“オフィサー”

フンッ、ただの言い訳にしか聞こえんな。

“オフィサー”
“オフィサー”

なら“スパイ”の救援任務、私やお前が出向かわなくとも、もっと妥当な人にあたらせておけばよかっただろ。

アルモニ
アルモニ

あら、じゃああの時あなたも殺しておいたほうがよかったのかしら?ほら私たち、仲悪いでしょ、やっぱり殺されたほうがあなたにとっても都合がよかった?

“オフィサー”
“オフィサー”

フッ、そうやって盾突いても滑稽に見えるだけだぞ。

アルモニ
アルモニ

公爵様とリーダーが最終的な判断を出すまで、あなた絶対下手に動いちゃダメなんだからね。

アルモニ
アルモニ

私だってロンディニウムから届く情報の重要性ぐらい理解しているわよ。まあ、私たちがロンディニウムに軍を動かすかはまだ分からないけど。

“オフィサー”
“オフィサー”

それは公爵との協力関係の進展次第ということか?

アルモニ
アルモニ

そりゃそうでしょ、じゃなきゃなんで私がこうやってあちこち走り回ってると思っているわけ?

“オフィサー”
“オフィサー”

……フッ。確か四年前の飛び地での戦役で我々は随分と長い間、大貴族たちとの協力関係の結果を待ちわびていたものだったな。

“オフィサー”
“オフィサー”

これもすべて、各々やましいことを秘めていた使者が数千キロも外れのところで飽きもせず徘徊し、公爵にたった一言を申し上げるためだけに数週間も時間を先延ばしにしてくれたからだ。

“オフィサー”
“オフィサー”

アルモニ、お前がリーダー側の人間であることを切に願っているよ。

アルモニ
アルモニ

私がほかの人に仕えているとでも?

“オフィサー”
“オフィサー”

マンドラゴラはすでに死んだ。だからお前が奴に手を貸した件については、こちらもこれ以上追及しないでやろう。

“オフィサー”
“オフィサー”

だが、例の人はまだ生きている。

アルモニ
アルモニ

あぁ、あの可愛くて可哀そうなラフシニーちゃんのことね。

“オフィサー”
“オフィサー”

“オラター”がヒロックで企てた謀反の再演はもはや断じて許すことはできない。あの女が生きている以上、ダブリンとリーダーにとっては脅威だ。

“オフィサー”
“オフィサー”

あの女を追跡する任務なら、リーダーからお前に任せると言われた。これ以上私情を挟むんじゃないぞ、アルモニ。もう後がないからな。

アルモニ
アルモニ

はぁ、私情を挟むだなんて。プロスパイの私も舐められたものね、ちょっと幻想を抱き過ぎなんじゃないの?

“オフィサー”
“オフィサー”

……

アルモニ
アルモニ

あーはいはい、もうそんな睨まないでよ、“将校”さん。私にお化粧を施してくれるんだったら別だけどね、こっちはまだパーティに参加しなきゃならないんだから。

セルモン
セルモン

お前結構やるじゃねえかよ、ヴィーン、あん時と一緒だな。なんもできねえとは思ってたんだが、いつも肝心な時に役に立ってくれるなんてよ。

ヴィーン
ヴィーン

はぁ、これだけの食料を貰ってもまったく腹の足しにはならないだろ?

セルモン
セルモン

なああの二人、ヴィクトリア人のはずだよな?あいつら言ってたぜ、代わりに町に行って、使えないものを交換したり、護身用の棍棒ぐらい調達してくれるって。

セルモン
セルモン

ようやくそれらしい武器が手に入るんだ、お前も嬉しいだろ?

セルモン
セルモン

まあいいや、とりあえず強盗に遭ったキャラバンのニュースがないか、ラジオでも聞いといてくれや。もしかしたら今日の連中、ダブリンからの報復にビビって通報しなかったかもしれねえし……

セルモン
セルモン

……っておい、ヴィーン?

セルモン
セルモン

なにキョロキョロしてんだよ。

ヴィーン
ヴィーン

……あの感染者たち、村を出てからずっと私たちについて来てる。

セルモン
セルモン

ったくあいつらまだついて来てんのかよ?こっちは足を速めたっていうのに、あんな病人の足で、しかもガキを抱えながらよくついて来れたものだな。

ヴィーン
ヴィーン

そうだね、きっと大変だったんだろうな。

ヴィーン
ヴィーン

それと……モニのことも心配だ。

ヴィーン
ヴィーン

彼女の両目、数年前の飢饉で悪くしてしまったんだ、夜道がまったく見えないらしい。それに今はどこも消灯の鐘のせいで街灯一つすらついちゃいないだろ、きっと苦労してるはずだよ。

セルモン
セルモン

へー、そりゃ可哀そうだな。で、あいつらはなんでアタシらについてきてんだ?まさかアタシらが慈善団体にでも見えたのかよ?

ヴィーン
ヴィーン

さあ。でも、君のその恰好が原因なんじゃない?

ヴィーン
ヴィーン

ほら、私以外、みんな君のことを本物のダブリンとして見てるからさ。

ヴィーン
ヴィーン

ダブリンはターラー人によくしてくれるってみんな知ってるから、そのせいなんじゃないかな。

リード
リード

……私、彼らのところに行ってくる。

ヴィーン
ヴィーン

うわっ、ビックリしたぁ……っていうか、なんか声が震えているよ?大丈夫?

リード
リード

……

リード
リード

見回りの人手は、多いに越したことがないでしょ……きっと巡察隊も避けやすくなるかもしれない。

リード
リード

だから私が……彼らを連れていくよ。

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