※ネタバレ要素や筆者の推察を多分に含んだ内容となっています。また未だ判明していない部分も多々あるため実際とは間違っている内容もあるかもしれません。
また「アズールレーンの世界観について(その2)」については「アズールレーンの世界観について(その1)」を読んだことを前提とした内容となっています
艦船少女
「アズールレーン」の舞台において武器を身にまとい「セイレーン」の侵攻を食い止めた少女もとい艦船達。ロイヤルは中世の衣装、重桜は着物を身にまとっているなど陣営ごとで衣装に一定の傾向がある。
艦船少女の正体
艦船少女達は「メンタルキューブ」と呼ばれるものから生み出された存在。
「メンタルキューブ」は異形の存在「セイレーン」より未来からもたらされた技術(後述)となっており、艦船少女は「セイレーン」によって生み出された。
つまり現時点では軍事同盟である「アズールレーン」の人類の自然進化による力で「セイレーン」に立ち向かうという理念は艦船少女自体が「セイレーン」による産物なので破綻していることになる。
「素体」と「駒」と「殻」
艦船少女には「素体」と「駒」そして「殻」と呼ばれる艦船少女が存在する。
素体
「素体」は「セイレーン」の創造主より生み出されたオリジナルとも言える存在で艦船1種類につき1人しか存在しない。セイレーンよりは下位の存在だが「駒」よりは上位の存在となる。
性能も「駒」と呼ばれる艦船少女を凌駕しており「聖域」への出入り、「聖域」での駒の彫刻が可能。また異世界(平行世界とも)においての大戦の記憶を所持し、本来の人格を所持している。
なお、紅染の来訪者での「加賀」の発言を見る限り「素体」にも「駒」と同じく「覚醒」と呼ばれる現象が存在しているようで「素体」の「覚醒」は困るような口ぶりをしているが現状では「素体」が「覚醒」することによってどうなるのかは不明(単に眠りから目覚めることを覚醒と翻訳した可能性も)。
紅染の来訪者での加賀のセリフ
「聖域」と表現されている「紅染の来訪者」のマップ。
現在「素体」としての疑いがある艦はイベント「紅染の来訪者」にて暗躍していた一航戦「赤城」と「加賀」となっている。
中国版アズールレーンで行われた鉄血イベント「異色格」で「セイレーン」がボスとして登場したのは「覚醒」した「素体」2体の始末を行うため。
駒
「メンタルキューブ」によって生み出される「素体」のコピー体。コピーのため「素体」とは違い複数体存在している。性能としては「素体」に及ばず、人格も擬似的なものであって本来の人格ではない。記憶に関しても異世界のものを継いでいないものと思われる。なお、プレイヤーが指揮官として指揮している艦船少女達は全てこの「駒」となっている。
ただ「駒」は「覚醒」することで「素体」の記憶を引き出すことができ、スペックも「素体」に迫るものとなる。そのため「覚醒」の兆候がある「駒」には「素体」から流れ込む記憶と「駒」のこれまでの記憶が混在してしまい、一時的に記憶の混乱が発生する。
上段は異世界での珊瑚海海戦でのものと思われる翔鶴のセリフ、下段は加賀が「覚醒反応」と認識した際の翔鶴のセリフ
また指揮官との接触によって「駒」には「駒」独自の人格が発生する(ゲーム内のパラメータだと親密度として表示)。これは「進化」と呼ばれ、「駒」は無意識に「素体」からの記憶を引き出すことが可能となる。
「創造主」と呼ばれる存在はこの「進化」を重要視している様子。
現在「駒」で「覚醒」した艦船少女は「瑞鶴」と「翔鶴」、覚醒している疑いがある艦船少女として「三笠」が挙げられる。
翔鶴が瑞鶴を加賀からの攻撃から守る行動を行った後の赤城のセリフ。翔鶴のことを覚醒した「駒」として認識している。
殻
「駒」よりも更に下位の存在。性能よりも量産を重視した存在のため「駒」よりも弱く、人格すら与えられていない。一部ボスを除いた道中にて出現する敵艦船少女は全てこの「殻」と思われる。
「赤城」
「駒」という存在が最も描写されているのは「赤城」と言っても過言ではないかもしれない。「赤城」は3章では敵として登場するものの、轟沈間際にはプレイヤーである指揮官を認めているということや「あのお方」がいなければプレイヤー側に就いていたとも取れる発言をしている。
3章での轟沈間際の赤城のセリフ。この赤城はプレイヤーのことを「あのお方」ほどではないものの認めている節がある
一方で紅染の来訪者で登場した「赤城」は「カミさま」と呼んでいる存在に狂信に近いまでの執着をしており、会話では「加賀」以外からの言葉には肯定的な発言をしておらず、「エンタープライズ」の名前を出すだけで半ば発狂状態にまで陥っている。このことからこの「赤城」は「駒」ではなく「素体」では無いかと予想されている。
紅染の来訪者での「赤城」のセリフ。声まで収録はされていない実際は不明だが、恍惚しているような表現がある
しかしプレイヤーの陣営に参加している「赤城」はプレイヤーに対して非常に好意を抱いており、3章で登場した「赤城」よりもプレイヤー寄りに、紅染の来訪者で登場した「赤城」が狂信していた「カミさま」を「指揮官のためなら神すら凌駕してみせる」と神に対して挑戦的な態度を取っている。
勝利時の赤城のセリフ。どの「神」を超えるのかは不明だが少なくとも「神」を崇めているセリフではない
セイレーン
アズールレーンの世界で一般的に知られていることは海より突然現れた異形の存在で圧倒的な戦力で人類を殲滅し活動範囲を一気に陸地まで後退させたものの、その後軍事同盟「アズールレーン」によって活動領域を縮められたということのみ。
セイレーンの正体
アズールレーンの舞台に突如湧いて出た存在ではなく実際はゲーム中の世界とは異なる世界の未来から来襲してきた存在。「創造主」と呼ばれている存在によって生み出されており、異世界で起こった戦争についての記憶も保有している。ゲーム中の世界の人類に「メンタルキューブ」を与えた張本人でもある。
「セイレーン」達がゲーム中の世界に来襲した理由に「セイレーン」の大きな目標である「戦いによる進化」が関係している。
「セイレーン」達は元の世界でも人類と戦争をしていたものの人類を殲滅してしまった結果、人類の進化が止まってしまい、結果的に「セイレーン」達の進化も止まってしまう。
イベント「軍神の帰還」でのテスターα型のセリフ。
「セイレーン」がいた未来の平行世界が滅亡していることと変革が無ければゲーム中の世界も滅亡することを示唆している。
このことに業を煮やした「セイレーン」達は元いた世界を捨てゲーム中の世界に来襲。同じ過ちを繰り返さないために人類に「メンタルキューブ」を流出させ人類が「セイレーン」と同じ土俵に上がってくるように仕向けた。
その結果「メンタルキューブ」から生まれた「駒」達の中に「個」を持つ艦船少女達が生まれていることを知り、この「進化」を観察するために現在は「鏡面海域」に潜伏しているという状況となっている。そのため表上では「セイレーン」は「アズールレーン」の活躍によって撤退したとされているが実際は「セイレーン」自身が「進化」を観察するために撤収したものと思われる。
現在は「創造主」の命令を遂行している様子で「ユニオン」「ロイヤル」「重桜」「鉄血」の四大勢力と背後関係があることも示唆されている。
テスターα型のセリフの一つ。
伏せ字の■の数が実際の文字数と同じなのであれば七文字のため「アズールレーン」がスッポリ入る
簡単にまとめてしまうと現段階では人類の行動は三笠の戦力といった小さな計算外を除き全て「セイレーン」の手のひらの上で踊らされる状況となっている。
シミュレーション
「セイレーン」達が行っているシミュレーションに関しては現状ではまだ謎が多い(筆者の調査不足なだけかもしれません)。
イベント「紅染の来訪者」については「セイレーン」によるシミュレーションであることが示唆されており、「瑞鶴」が「赤城」と「加賀」を倒した後にシステムによる「回収シーケンス起動、作業エリアより至急退避してください」というセリフから「紅染の来訪者」での舞台となった「聖域(「セイレーン」達曰く「試験場γ」)」で起こったことは記録としては残っているものの、既に存在していないものと思われる。
回収シーケンスが起動したことを表しているセリフ。退避を促している。
その後、テスター?型は「駒」とテストデータを全てリセット、パラメータ5%マシマシ、「カギ」の開放が完了したことを告げ、次のテストに移ったことを言い放っていることからシミュレーションの中では多少の差異はあれども再び「紅染の来訪者」と同じストーリー内容が繰り返されている可能性がある。
「紅染の来訪者」ラストでのテスター?型(おそらくβ型)のセリフ。このセリフから瑞鶴が見つけた「聖域」への「カギ」は「セイレーン」側が意図的に流したようで、瑞鶴「聖域」に来ることもシミュレーションの範囲内だった様子
「創造主」と「カミ」
創造主
「創造主」に関しては現状では非常に謎が多い。現段階で分かっていることは「メンタルキューブ」と「セイレーン」を生み出したのはこの「創造主」という存在だということ、「駒」の「進化」を重要視しているということのみ。
現段階のデータの予測値ではまだ会わせることは出来ないとテスターα型が発言していることから「セイレーン」達を超える最上位の存在と思われる。
テスターα型のセリフ。テスター?型は「創造主」が艦船少女たちを気に入っているということを悪趣味と一蹴りしている
カミ
おそらくは「セイレーン」側に就いている艦船少女達の「セイレーン」の俗称。このことから「セイレーン」と「艦船少女」の上下関係は「セイレーン」が上であることも読み取れる。
瑞鶴の「お前が赤城が言っていた「カミ」か」という質問に対してテスターα型が言い放ったセリフ。
「カミ」はあくまでも仮の名であるとも発言している