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【明日方舟】メインストーリー8章 EG-4「燃え落ちた断片」4

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

なぁ、状況はどうなってる?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

良くはないな。下層部は魔族野郎数人だけとなったが……

熟練オペレーター
熟練オペレーター

彼らだって百戦錬磨の傭兵だ、手強いぞ、彼らがたった一つのネジだったとしても、そのネジで百もの殺す方法を見出してくるからな。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

作戦能力を比べたら、お互い五分五分だ、だがこちらの人数は、彼らの半分しかしない。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

そのーなんだ、だがしかしはないのか?もう足が何も感じなくなっちまってさ……

熟練オペレーター
熟練オペレーター

あるにはあるぞ、「だがしかし」傭兵部隊の内部で分裂が発生した。少なくとも外にいる連中はそうだ、だが下にいる連中については、俺にも分からん。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

いいニュースとは言えねぇじゃねぇかよ、あ、イテテテ……ったく容赦ないぜさっきの奴ら……

熟練オペレーター
熟練オペレーター

とりあえず応急措置で耐えろ。ほかのことで頭いっぱいにして、注意力を分散させるんだ。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

……上もどんどん熱くなってきているな。さっきから、上の騒ぎがどんどん大きくなってきておっかないぜ……それに、よ、なんて言うか、息がしづらいって言うかさ。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

注意力を分散しろとは言ったが、それについて考えろとは言ってないぞ!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

……アーミヤ、アーミヤたちは大丈夫なんだろうか?それにあの龍門の警官さんも、あー、一回しか会ったことないけどさ……でも彼女らがあれと対峙してると思うと……あれと……えーと、なんだったっけ?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

もういい、訳分からんことまで喋り出してきやがって、どうやらだいぶ血を失ったよう――待て、通信だ。

???
慌ただしい声

僕です、今もうすぐ地上に到達しま――

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……状況はどうなってる?敵は?

???
慌ただしい声

幸運でしたよ。さっきのタワー頂上で爆発したアーツが火山の噴火みたいに僕たちが防衛していた階層を呑み込んでいったんです、そのスキに何人か哨戒をやっつけましたけど、残りは下層の空き地に撤退していきました――

熟練オペレーター
熟練オペレーター

奴らはてっきりそこを死守すると思ってたが……

???
慌ただしい声

きっとみんな予感したんでしょうね、上で「アーツ」をも超える何かが起こっているという予感が――

熟練オペレーター
熟練オペレーター

なっ……なんだ!?

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

うわああ――

熟練オペレーター
熟練オペレーター

俺に掴まれ!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

なんだ……炎が、炎が辺り一帯に!?ここに可燃物か何かが置いてあるのか!?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

高温……情報通りだな、これはタルラの仕業だ……!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

考え耽ってる場合か!どうする!?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

ッ――こっちだ、ほかと合流する!ちょっと待て、足はもう大丈夫なのか!?

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

注意力が分散してるから平気だ!

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

全通信を確認、死傷は今のところナシ!

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

焦らないで、傭兵たちもそう遠くまでは逃げていない、彼らも事態を確認して、機会を窺っている……

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

今はあのコントロールタワー頂上で突如爆発が起こって……しばしの静けさに陥っただけ。

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

こんな状況を静けさって言えます!?あ、アーミヤさんたちは無事なんでしょうか?

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

うーん……タワー頂上があんな騒ぎだから、相対的に静かと思っただけなんだけどなぁ。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

や、やっと――!

熟練オペレーター
熟練オペレーター

警戒を緩めるな、まだ――

熟練オペレーター
熟練オペレーター

――

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

な、なに急に黙り込んだんだよ?おい――?

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

それに上なんか見上げてどうした?頂上になんか……

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

……ちょっと待て、あ、あれは……光の玉?火……火の玉?ヘイロー現象?なんだありゃ?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

アーツだ。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……あれがアーツ?

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

あ!俺記録をしていたんでした、最初の轟音のあと、炎と高温気流が建物のドームを崩壊させ、塔の下から肉眼で観測したそれは、まるで……

まるで落日の残光のよう。
波のように襲い掛かる感染者の死のよう。
憤怒のよう。
まさに滅びようとするこの都市のようだった。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

……俺あんたらより感性低いと自負してるけど、今だけは何が言いたいのかはわかるぜ、マジで。

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

あれがレユニオンリーダーの……

熟練オペレーター
熟練オペレーター

高温と炎か。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

しかし高温と炎とて……あんな恐ろしいものではないはずだが。

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

うん、あの光は、あの人の……あの二人の、いや、もっともっと、もっとたくさんの怒りなんだ……

熟練オペレーター
熟練オペレーター

あれが……タルラ?

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

違う、あれは、彼女だけじゃない、彼女一人だけじゃないと言うべきか。情報にあるレユニオンのリーダーはもはや誰だって知っている、でも今私が見えているあれをあの若い龍と連想できそうには到底思えない……

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

上で……上で一体何が起こっているのでしょうか?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

……分からない。

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

アーミヤさん……

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

そんなことよりコントロールタワーにまだ誰かいるか!?

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

います!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

なら援護しに行くぞ!

熟練オペレーター
熟練オペレーター

待て!頭を下げろ!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

――敵がコントロールタワーを離れたぞ!仲間のもとに行くぞ!

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

ここを封鎖するんだ、連中に援護を受ける機会を与えるな!

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

ど、どうしましょう!?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

戻ってアーミヤの援護に行ったほうが――

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

――いや。

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

あれはアーミヤだけが……アーミヤにしかできないこと。彼女ならできる。きっと。

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

私なら彼女を信じる。私がここに立っているのも、そのため。

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

それに……

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

私と約束してくれた、有給取ったら一緒にお出かけしてくれるって……リーダーたるもの約束を破っちゃいけないでしょ。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……分かった。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

ならアーミヤが凱旋するまで、コントロールタワーを死守するぞ。せめて、ケルシー先生が到着するまでは持ちこたえる。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

俺たちで――

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

うわっ――おい、何かが空にある、えー、なんかを斬ったぞ!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

――あんたらも聞こえたか!?また何かが起こったぞ!

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……あれは剣?そうだ、確かあの龍門の警官も剣を使っていたような……

慌ただしいロドスオペレーター
慌ただしいロドスオペレーター

け、剣一本で繰り出せられるものですかあれ?

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

……私はコントロールタワー外にいるサルカズ傭兵を阻止しに行く。君たちは塔の中に戻って、残りの人たちを救助し、まだ崩れてない撤退用の通路を確保しに行って。

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

あんた一人でこんな大勢のサルカズを止められるわけがないだろ?

熟練オペレーター
熟練オペレーター

俺が彼女につく。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

お前たちは戻れ、早く。

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

……ロドスの兵数が少ない、ほかの小隊に連絡、一網打尽にするぞ。俺たちはこっちで……

サルカズ傭兵
サルカズ傭兵

なるべく迅速に防衛線に突破口を開ける、奴らの死が俺たちにとって最高の褒美だ。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

早く行け!

疲弊したオペレーター
疲弊したオペレーター

……わかった!

落ち着いたロドスオペレーター
落ち着いたロドスオペレーター

……久しぶりだね、こうやって二人っきりで待ち伏せして、肩を並べて戦うのは。

歴戦を経た二人のオペレーターは息ぴったりとそれぞれの武器を握りしめた、サルカズの重厚な脅威はじりじりと押し寄せてきた。

両者ともにじっと前を見据えていた。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

……そうだな。

熟練オペレーター
熟練オペレーター

それと有給の件だが、荷物持ちはご所望かな?

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