

ミュルジス
フェルディナント……エネルギー課の主任ねぇ。

サイレンス
……うん。

ミュルジス
でも、そんなことより……


ミュルジス
どうして、サリアが、あそこで、出てくるのよ!

サイレンス
ちょうどそれをあなたに聞きたかった、どうしてサリアがあそこにいたと思う、ミュルジス主任?

ミュルジス
……どういうことかな?

サイレンス
サリアはあの事件でのあなたの協力者だった、そうでしょ?正確に言うと、あなたの元協力者だった。

ミュルジス
それは、どうしてそう思ったのかな?

サイレンス
事件を語り始めた最初の頃から、あなたはこの事件でどういう位置にいたのかを考えていた。


サイレンス
あなたがハイドブラザーズやエネルギー課とは関係がないことは信じるよ、でもあなたが事件を知る傍観者だったとしたら、私を探し当てたにしてはアプローチが熱すぎる。

サイレンス
だから私の初歩的な判断は、あなたはこの事件における私の「ライバル」と予測した。

サイレンス
あなたもアンソニーを何かに利用したかった。

サイレンス
そしてこの事件で、一番不思議に思ったのが、サリアの登場だった。

サイレンス
彼女はもうライン生命とは一切関係を断ち切ったはず、今の彼女の身分はロドスの一オペレーターだ。

サイレンス
彼女がこの事件に手を差しこむ理由なんてないはず。

ミュルジス
いや~、そうだとしたら、彼女は君の切り札とも言えるけどなぁ。

ミュルジス
本当に彼女があの時あそこに登場したのは知らなかったんだよ。

サイレンス
でもあなたは確か最初の頃――


ミュルジス
私が知ってるのは、事件の発端――

ミュルジス
ハイドブラザーズがマンスフィールド刑務所に収監されている、サイモン一族の最後の生き残りである、アンソニー・サイモンに長年蓄えてきた暗殺を企てたこと。

ミュルジス
それと事件の結果――

ミュルジス
アンソニーをリーダーとした仲間たち数人と共にマンスフィールド刑務所から見事脱出して、君たちと合流して、すでにクルビアからも脱出したことだけ。

ミュルジス
その途中で何が起こったのかについては、残念ながら、私にも知るチャンスは元々あったんだけどね、だから今こうして君から経緯を聞いてるわけさ。


サイレンス
仮にあなたが私の「ライバル」だったとしたら、そっちがその二点しか知らないはずがない、あなたにもきっと協力者がいて、その協力者から刑務所内での経緯を聞き出すことができたはず。

サイレンス
しかしあなたはその経緯を知らない、今までの反応を見るに、あなたが一連の経緯を知らないことは信じる。

サイレンス
そしてサリアの突然の登場を鑑みて。

サイレンス
私が出した結論は、それは――


サイレンス
彼女は元々はあなたの協力者だった、しかしあなたとの協定に破棄した。

ミュルジス
でもそうだとしたら、あなたたちの出現も予想外だったはずでしょ、なんで彼女はアンソニーをあなたたちに渡したのかな?

ミュルジス
あなたたちは同じくロドスと関係を持っている、でも本当にあなたの言う通りだとしたら、彼女は完全にあなたたちと対立する立場にいるはず、だよね?

サイレンス
……いや、確かにさっきまで、私も理解できなかった、カフカは彼女の相手ではない、理論上彼女こそが最終的な勝利者のはずだった。

サイレンス
それに私たちは……なんの連絡も取っていない、だから彼女にもアンソニーをこちらに渡す道理はなかったはず。

サイレンス
でも今やっと分かった。

ミュルジス
はは~ん、なるほど、私の目を欺くためだったんだね?

サイレンス
その通り。

サイレンス
今から話すのはあくまでも私の憶測なんだけど。

サイレンス
彼女からすれば、掌握……いや、こんな言葉はあまり使いたくないんだけど……

サイレンス
救助に言い換えよう、アンソニーを救助した彼女は、最終的な勝利者になった。

サイレンス
彼女からすれば、アンソニーの一番いい拠り所は、あなたのところではない、なぜならあなたの勢力を助長してしまうから、だから彼女はアンソニーをあなたから切り離し、自分のところに置いた。

サイレンス
彼女が何をしてるかは理解できないし、理解したくもない、でもハイドブラザーズや裏切られたあなたがこのまま手を引くわけがないことも彼女は知っていたはず。

ミュルジス
つまり彼女は一連の事件で最後に登場したことを利用して、この事件の表舞台から完全に自分を隠し通したということだね。

ミュルジス
彼女が私やハイドブラザーズを恐れていないことぐらいは知ってる、でも、まあいいや、ないよりマシだもんね、私でもそうするし。

ミュルジス
それに確か彼女、クルビアでもまだ何かやるべきことが……いや、それとこの事件とは関係ないか。

サイレンス
彼女は……まあいい、私たちの出現は彼女にとって相当な予想外だったはず、おそらくはカフカから大まかな状況を聞いたあとにああいう判断に出た。

ミュルジス
……お見事、サイレンスさん。

ミュルジス
完璧な推理だったよ、まさしく私がサリアにこの事件を教えたのさ。

ミュルジス
その後ジェストンは本当の囚人ではないことが発覚して収監されたでしょうね、おかげで彼の情報を回収し損ねたよ。

ミュルジス
私はこっぴどくサリアにやられたけどね。まぁ、私も最初からサリアが大人しく人をこちらに渡すとは思っていなかったけどね。

サイレンス
……じゃあどうしてそれでも彼女に協力を仰いだの?

ミュルジス
そりゃあもちろん――

ミュルジス
仕方がなかったんだよ。

ミュルジス
会社内部に信用出来てかつ遂行できる能力を持ってる人がいなかったんだよ。

ミュルジス
ほかの人に依頼できたんだったら、サリアさんにお願いするはずもないでしょ。

ミュルジス
私一応生態課の主任だけど、これでも弱小な部類なんだよ。

ミュルジス
だって、彼女に人は奪われたし、その上こうして惨めにどうやって人を譲ってもらえるか考えているんだよ、こんな主任ほかにはいないでしょ。

サイレンス
……だから、私を呼んだのは私にアンソニーを渡してほしいから?

ミュルジス
イエスと言ったら、渡してくれるの?

サイレンス
アンソニーは今ここを脱出してロドスに向かってる、私がいいよって言っても無理だね。

ミュルジス
安心して、最初は確かにそう考えてたけど、でも今は、ちょっとだけ考えが変わったから。

ミュルジス
まず、もし私の憶測通りだったら、今回の事件とロドスは無関係、あなたについて来た人も、クルビアでの機材購入ついでに護衛としてあなた個人が雇った人だった、そうでしょ?

サイレンス
……うん、あれは私の個人的な用事だった、私は……彼らを騙してしまった。

ミュルジス
嘘が下手なのは本当なんだね、サイレンスさん。

ミュルジス
まあ、大体理解できたよ。

ミュルジス
あなたの目的は、アンソニーをロドスの一員にするため、もしくはせめてその会社の庇護下に置くこと、それが最善の方法というのがあなたの考えなんでしょう。

ミュルジス
ただサリアがアンソニーを自分の手元に置こうとしたことについては、彼女からしてみれば、アンソニーが彼女の性格に付き合ってあげられるかどうかはともかく……

ミュルジス
アンソニーが従ったとしても、サリアにとって、彼はおそらくただの厄介になるね。

ミュルジス
だから彼女はアンソニーをあなたたちに預けてロドスに向かわせた、確かにいい選択だね。

ミュルジス
むしろ、彼女にとって、アンソニーが脱獄を成功さえすれば、私やフェルディナントの思い通りにいかなかっただけでも元は取れた。

ミュルジス
それにアンソニーが脱獄したあとに何をするか、何ができるかなんて、彼女にとってどうでもいいもんね。

メイヤー
そうなの?

ミュルジス
そうだよ、サリアは誰かに関心を寄せる人なんかじゃないからね、だから最初彼女が私のお願いに協力してくれた時点で怪しいと思っていたんだよ。

メイヤー
でもどうしてロドスに加入さえすればいいって思うの?ロドスだって何かするかもしれないと思わないの?

ミュルジス
刑務所の事件はひっそりと終結するだろうね、でないと細部まで調査しちゃうとハイドブラザーズも表に引きずり出される、だから彼らなら必死にこの事件を掩蔽するでしょうね。

ミュルジス
そしてロドスは確かにライン生命と協力関係を結んでいるけど、今回の事件が表にさえ出なければ、改める機会はまだ大いにある。

ミュルジス
つまり、アンソニーがロドスの一員にさえなれば、彼の身元はしばらく安全ってこと。

ミュルジス
サリアがロドスとどういった協力関係を結んだかは私でもよく把握しきっていないけど、あの会社のことについてなら多少は理解してるよ。

ミュルジス
もし私がロドスのトップだったら、アンソニーを接収しようとは思わないけどね。

メイヤー
うぅ、もう頭がこんがらがってきたよ……

ミュルジス
簡単に言うと、サリアは本来私に渡すべきものを私から奪った。

ミュルジス
しかし彼女はそのまま私有化せず、それをきちんとしたお店に売っちゃったってこと。

メイヤー
あ、分かりやすい。でも……それで?

サイレンス
それであなたはそこのお店で働いてる私に、お店の主人と交渉させて、それを自分に売ってくれないかとお願いしてきたわけだね?

ミュルジス
ピンポ~ン。

ミュルジス
もしサリアがアンソニーを自分の手元に置こうとしたら、私もこれ以上のことはできなかった。

ミュルジス
しかし彼女はロドスに預けた、そしたらまだ手を出す余裕があるってもんよ。

ミュルジス
安心して、あなた一人でさせるつもりはないからさ。

ミュルジス
元警備課主任のサリアがロドスと協力関係を結んだんだよ、生態課主任であるこのミュルジスだって同じことができるはず。

ミュルジス
だからあなたには私とロドスとの間の橋渡し役をしてもらいたいの、その報酬として、あなたにライン生命に戻れるチャンスを作ってあげる。

ミュルジス
それか「炎魔」事件を挽回できるチャンスを作ってあげる。

サイレンス
……

メイヤー
……うーん、なんか悪いことをしてるような気がするんだけど。

ミュルジス
誤解しないで、メイヤーさん、これはトレードよ。

ミュルジス
この大地に暖かく優しいことなんてめったに起こらないんだよ。

ミュルジス
サリアに価値を見出したから彼女を庇護下に置いたロドスのように。

ミュルジス
あなたたちに任せればアンソニーを無事ロドスに送ってくれるとサリアが判断したようにね。

ミュルジス
それに、アンソニーを接収したロドスとて、彼の過去を聞いただけで彼に助力するとは思えないしね。

ミュルジス
私たちなら物事のいい側面を醜くしないようにできる、ただその物事の本来の姿がいいとは言えない。

ミュルジス
例えば、今の私は社内での勢力も力も弱い、だからその後必死に所長を美化して素晴らしい主導者のように仕立て上げる、そしたらあなたたちに私を助けることは「正しい」と思いこませることができる。

ミュルジス
もし私がそうしたら、あなたもきっとさっきみたいな反応はしなかったはずだよ。

ミュルジス
むしろ、それが私の長所だったりするかもね?

ミュルジス
しかし私はそうしなかった、なぜなら今回の談話でサイレンスさんを尊重していたから。

ミュルジス
その尊重に免じて、私は等価交換でも厭わないよ、もしくはそれ以上の利益でアンソニーを交換したっていい、どうお考えかな、サイレンスさん?

メイヤー
サイレンス、どうする?

サイレンス
……

サイレンス
私は……

サイレンス
でもお断りだね。

ミュルジス
ありゃま、それはどうして?これ以上にない最高の条件を提示したつもりなんだけどなぁ?

サイレンス
ミュルジス主任、あなたは最初から最後まで、私がアンソニーを欲しがった理由について聞いてこなかった。

サイレンス
あなたは無意識に内に、私もあなたやサリアみたく、アンソニーという「手がかり」を欲しがっていたと思っているんじゃないの?

ミュルジス
違うの?

ミュルジス
私は彼をエネルギー課を抑制する手段の一つとして利用したんだ、サリアの考えについてはあまりよく知らないけど、でも彼女にも何かしらの思惑があるはず。

ミュルジス
そしてあなただ。

ミュルジス
あなたはとある制御不能になった事件のせいでライン生命を離れざるを得なくなった一研究員、であればその手がかりを使ってライン生命から何かをちょろまかそうとしてるはず。

ミュルジス
まさか違うの?

サイレンス
……その「手がかり」を利用するつもりはないよ、ミュルジス主任。

サイレンス
もしサリアが最後に登場せず、アンソニーも何かしらの別の方法で脱出して、私たちと合流できたとしても、私はきっと変わらず彼をロドスに加入するようアドバイスする。

サイレンス
ただロドスを通じて彼という「手がかり」を保管してほしかったからじゃない。

サイレンス
今回の談話の中で、あなたは「手がかり」という言葉を何度も使った、私はそんな言い方は嫌い。

サイレンス
私にとって、アンソニーはただの「手がかり」なんかじゃない、ちゃんと生きてる人なんだ。

サイレンス
一族が一夜にして入獄され、自分も刑務所内で獄中生活を送らざるを得なくなった可哀そうな人なんだ!

サイレンス
もしもっともいい拠り所があれば、彼をそこに送ってあげるし、私も可能な限り彼を手伝う。

サイレンス
彼を傍に拘留し、未来を量るための重りとして扱うのではなく。

サイレンス
そんなもの正しいとは思えない。

ミュルジス
どうやら、交渉決裂だね。

サイレンス
……残念だけど。

サイレンス
ほかに用事がなかったら、私たちは先に帰るよ。

ミュルジス
おや、まさか本当に、ここまで知っておいて、簡単に帰らせてあげるとでも思っているのかな、サイレンス研究員?

サイレンス
思ってない。

サイレンス
だからご飯を食べてる間に、少しだけ小細工をした。

ミュルジス
ほほう?

サイレンス
アンソニー!


アンソニー
……ここに。

ミュルジス
えっ……クルビアを出たんじゃなかったの!?

サイレンス
脱出したっていうのは嘘、アンソニーはずっと私たちが泊まっていたホテルにいた、そしてついさっき万が一のために彼をここに呼びつけた。

サイレンス
ロドスの護衛がそうするよう私に言ったんだ、まさかここで役に立つとはね。

サイレンス
アンソニーが欲しいんでしょ?

サイレンス
だったらこれが彼を得られる最後のチャンスだと思うよ、ミュルジス主任。

ミュルジス
……一杯いかが、アンソニーさん?

アンソニー
別の場面でしたら、喜んでお付き合いしてたでしょうね、ミュルジスさん。

ミュルジス
残念、じゃあさっそく本題に入るしかないか。

ミュルジス
それで、アンソニーさん、私についてきてもらえるかな?

アンソニー
私に勝てたらついていきますよ、レディー。

アンソニー
話はずっと隣で聞いていました、ただ、あなたの思考パターンはそれほど嫌いではありません。

アンソニー
私に言わせれば、物事のすべてに他人に見せてあげられるような鮮やかさなんてものはありません。

アンソニー
しかし今、この大地にも本当に美しい物事は確実に存在すると私は知りました。

ミュルジス
あらら、どうやら私は本当に悪者扱いされちゃってるようだね。

サイレンス
いいや、言ったはずだよ、ミュルジス主任。

サイレンス
あなたが悪い人とは思っていない。

サイレンス
あなたの立場からしたら、あなたは非常に正しいことをした、私にも十分すぎるほどの善意を見せてくれた。

サイレンス
でも、残念だけど、あなたの考えにだけは賛同できなかった、ただそれだけ。

ミュルジス
……

ミュルジス
なんだかついつい新しいライバルを作っちゃった気がするなぁ……

サイレンス
さっきエネルギー課を抑制するって言ってたよね、ライン生命内部で一体何が起こってるの?

ミュルジス
トレードが決裂しちゃった以上、それを教える道理はないよ。

ミュルジス
でもここで終わるつもりがないんだったら、いつかは知れるよ。

サイレンス
私は……

ミュルジス
とにかく、今回は私の負けだね。

ミュルジス
たかが分身でアンソニーみたいなマッチョマンに勝てる自信なんてないしね。

サイレンス
!?

メイヤー
分身!?

ミュルジス
そっ、これはただの分身、本物そっくりでしょ?

ミュルジス
お別れする前に、一つ忠告しておこうかな、サイレンス研究員。

ミュルジス
あなたはアンソニーを助けたことを正しいことだと思っている。

ミュルジス
でも実際はそうとは限らないよ。

ミュルジス
サイモンコーポレーションとハイドブラザーズの競争で、サイモンコーポレーションが純粋な被害者と言うんだったら、それこそお笑い草だよ。

ミュルジス
両者ともに相手を葬る算段はあった、ただスミスが一手間違えたってだけ。

サイレンス
……

ミュルジス
つまり、もしスミスがハイドブラザーズよりも前に手を出していたら、今日一家全員トームペア市でうずくまっているのはサイモン一族ではなく、ハイドブラザーズ一家だったんだよ。

ミュルジス
その視点から見れば、アンソニーは本当にただの被害者って言える?

サイレンス
でも……

ミュルジス
あなたはどう思う、アンソニー?

アンソニー
否定はできません。

ミュルジス
ただ、この大地にもしもなんてない、私だって分かってる。

ミュルジス
サイレンス研究員、あなたもどうか理解してもらいたいな――

ミュルジス
正しいことがしたければ、まずは何が正しいのかを知ること。それと、正しいことをするにも相応の対価が必要だってことをね。

サイレンス
……ご忠告ありがとうございます。

ミュルジス
それじゃあ、また。

メイヤー
うわああ、本当にただの水になった!?

ミュルジス
あそうそう、アンソニーの件ならこのまま降りるよ、もう余計なことはしないから安心してね。

サイレンス
水を通して喋ってるなんて……

ミュルジス
もしかしたら一部隠蔽してあげるかもだよ?感謝してよね。

ミュルジス
私を悪者扱いしていないのであれば、次会う機会があればその時にまた話しましょ。

ミュルジス
アンソニーさんも、ロドスで新しい暮らしを見つけられるよう願っているからね~。

アンソニー
ありがとうございます、ミュルジスさん。

アンソニー
では、サイレンスさん、今度こそ出発しましょうか?

サイレンス
そうだね。

サイレンス
メイヤー、ちょっと支えてくれないかな。

メイヤー
えっ、どうかしたの?

サイレンス
腰が抜けちゃって……

メイヤー
わかった。

サイレンス
すぅ……ふぅ……

サイレンス
さすがは主任クラスの人物、もう少しでプレッシャーで言葉も発せられなくなりそうだったよ。

アンソニー
私からしたら、十分お見事でしたよ、サイレンスさん。

メイヤー
うん、私も、カッコよかったよ。

サイレンス
ありがとう。

アンソニー
ずっと気になっているのですが、ロドスとは一体どのようなところなのですか?

サイレンス
ここからロドスに行くまで長いから、それまでゆっくり教えてあげるよ。

アンソニー
そうですか、悪くないですね、素晴らしい旅路になりそうです。